話し方のコツ 怒りの対処法

カッとなった時の話し方のコツ

 

様々な感情がある中で「怒り」ほどエネルギーの強いものはありません。必ずしも悪い感情とは言えないでしょう。怒りが引き金になって無我夢中で努力し、良い成績を取った、ビジネスで成功した、などの経験を持つ方も多いのではないでしょうか。心の中から炎のように沸き上がるこの強いエネルギーには物事を実現させる力もあるのです。

 

ところが間違えた方向に向けてしまうと人間関係を悪くしてしまう、反発を食らい取返しのつかない事態を生み出してしまいかねません。この厄介な怒りの感情に関しては、どのような話し方のコツをもって対処すれば良いでしょうか?

 

まず「私は怒っているんだな」と気づくことが第1歩です。思い出してみると、カンカンに怒っているときは自分が怒っていることさえ気がつかないものです。

 

次に「何に怒っているんだろう」「そこにある困った出来事は何なんだろう」と探ってみることです。ここまでできればかなり冷静に怒りを見つめられ、その対処法も考えられるようになります。ここは一旦場を離れて冷静になってみよう。

 

そんなにカリカリする程のものでもなかったな・・等、もしかしたら冷静になれば、自分の中で整理できる事かもしれません。それでもやっぱり相手に言わないと気が済まない場合にはどのように伝えるのか、その表現方法や話し方を考えましょう。

 

このときには主語を「相手」ではなく、「私」にすると伝わりやすくなります。帰りの遅い娘に対し、「(あなたは)こんな時間まで何してたんだ!」というと、攻撃になってしまいますが、「(私は)帰りが遅くて心配したよ」といえば相手も受け取りやすくなります。

 

思わずカッとなってしまったときの話し方のコツは、何よりも相手を攻撃することではなく、伝えることなのだ、という事を意識するだけで相手への伝わり方は違ってきます。

 

東京の話し方教室 堀口メソッドボイススクール

著者 堀口 真理 >>詳細はこちら