話し方を変えるには・・心と声と顔の筋肉は連動している

話し方を変えるには?・・・心と声と顔の筋肉は連動している

心と声と顔の筋肉は連動しているのは話し方の関係するの?

(私自身が話し方を変えられたのは?著作、話し方革命より)

 

話し方がへたくそ・・・なぜうまく話せないんだろう?

 

なぜ話し方教室に通つて努力してもだめなんだろう?

 

さんさん悩んで考えていた私にピンときた事がありました。

 

「あぁ、 きっと私の根本的な性格の間題なのね」

 

根暗というのでしょうか。 超のつく引っ込み思案が何をやっても足を引つ張つてしまうのです。

じゃあ性格を何とかしろ、と言われてもこればかりはどうすることもできません。

 

人間として生まれて最も難しい事は自分の心を変えることではないでしょうか!

 

「明るくなれ」と言われて明るくなれたら、こんなに楽なことはないのです。

 

そのように自分の性格で悩んでいたことも話し方筋トレと出会つた原因の1つです。

 

その中でも、

「えっ!心と声と顔の筋肉は連動しているんじゃないか!」

という発見が大きな転機をもたらしました。

 

「心と声と顔の筋肉が連動している? それはいったいどういう事なの?」

と、もちろん疑間に思われるでしょう。

 

実験してみましょう

自分の思考のクセがわかった

ここで1つ実験してみましょう。

 

まず「あえいうえおあお」

という発声練習を次の心の状態をつくってやってみてください。

 

まずは過去の嫌なことを思い出しながら発音してみる

 

次に未来に不安を感じながら発音してみる

 

最後に今幸せだとイメージしながら発音してみる。

 

どうでしょう?

 

同じ「あえいうえおあお」という単純な発声なのに、その違いにびっくりしませんか?

 

そんなつもりはないのに、いきなりタースベーダーのような低い声に変わり、自分の声に怖くなってしまった、というかたもいます。

 

できればその時の顔の写真を撮つてもらいましょう。

 

「あら!私つて嫌なこと考えている時つて険しい顔しているんだ!」

 

「幸せ顔の私つて好き!」

 

と、 今まで見えなかった自分が観察できるかも知れません。

 

そして多くの方が不思議がる事は何を考えているかで目の位置が違つてしまうことです。

 

ほとんどの方が、過去を考えている時は目は左を見ているのです。 そして未来を考えている時は右の方を見ている方が多い。

 

現在に心が定まると、 ピッと視線はまっすぐに定まります。

 

これは脳の働く場所が違うからという説もあるようです。

 

はっきりとわかる事は、 過去や未来に心が行つてしまった時は顔の筋肉は硬直し、滑舌がいきなり悪くなってしまうことです。

 

声は低く小さく暗くなります。

 

それに比べ現在に心が戻るととたんに明るく元気になります。

 

もっとはっきりわかるのが呼吸の違いです。

現在を見ている時はゆったりした腹式呼吸ができていたのが、 過去や未来に心が向いている時は胸やのどの方まで呼吸があがり、浅くなってしまいます。

 

白分で自分の嫌いな所、悲観的であったりクヨクヨいつまでも気にしている原因がはっきりわかりました。

 

私はどうすることもできない、過去にいつまでも引きずられ、 いくら考えてもわからない未来に怯えていたのです。

 

なんて無駄なエネルギーを使つて生きているのでしょうか!

 

今をまっすぐ見つめて生きていけば良いのにそれができないのです。

実験2

エネルギー溢れる「今」の瞬間

 

もう1つ実験をしてみましょう。

椅子に座つている人に向かって

「立ってください」

と号令をかけます。 するとゾロゾロと皆さん立ち上がります。

 

今度は同じように

「今立ってください」

と号令をかけます。

「今」をつけただけなのに、皆さんスクッとエネルギッシュに立ちあがるのです。

 

「今」にはなんとェネルギーが溢れているのでしょうか!

 

だからといって「今」に生きられるかといったら、それができないのが人間なのかもしれません。

そこで決めたのです!

 

ようし!顔と呼吸を変えることで、この忌まわしい思考クセを変えてやろ!と

 

1   心と声と顔の筋肉は連動している

 

心を変えることは難しい。

 

でも呼吸や顔の筋肉を変えることから心のコントロールができるのではないか…と考えたのです。

 

呼吸法や体操を習う中で、また顔の筋肉体操を習う中で、心と顔の筋肉、そして呼吸は深くっながっている、という確信が強くなってきました。

 

では声と心はどうなのでしょう。

 

本当に連動しているのでしょうか?

 

嫌な職場に変わったら声が変わってしまった

ある時、こんな体験をされた方がいました。

 

恋愛結婚をされた方なのですが、ご主人の話し声がとても素敵で惹かれたそうです。 結婚をされてからも、それは変わることはありませんでした。

 

幸せな結婚生活。ところがご主人の職場が変わられ、人間関係の良くない所に配属されました。

 

毎日楽しくなく、悩まれている姿…自分はどうすることもできず、ただ励ます事しかできなかったといいます。

 

すると、 それと共にご主人の声が変わってしまったというのです。

 

あんなに素敵な話し声だったのに、 その魅力は微塵もなくなってしまったそうです。

 

「私にははっきりわかったけど、 本人は気づいていないようでした」

そんなものかもしれません。

 

「幸か不幸かでこんなに変わるなんて--。声つて奥が深いですね」

と、しみじみ語つておられました。

 

怖いですね。自分の置かれている環境によって、話し声が--恐らく声だけではなく表情も話し方も全てでしょうが--知らぬ間に変わってしまう。

 

奥様はそのことに気づかれていても、ご本人は一生わからないままかもしれません。

 

声を聞くと性格がわかる

もう1つ、 いかに声と心が連動しているかの例を出してみましょう。

 

私の知人で二十歳で目の病気にかかり失明してしまった人がいます。

当初は自殺すら考えたほどショックが大きく、毎日泣いて暮らしたそうです。

 

ところが除々に落ち着いてきて、職業訓線にも通うようになると、目が見えていた時にはわからなかった事がわかるようになりました。

 

それは、声を聞いただけでその人の性格がわかるというのです。

 

何かを失う事は何かを得る事。

 

日が見えていた時とは比較にならない程、 五感が冴えるようになったそう。

 

聴覚で今まで捉えられなかった微細な音がキャッチできるようになったのです。

 

「性格は声に顕れる」と、明言されていました。

この2つの例、不思議ですね。

 

人間の心は声に大きくあらわれるようです。

 

では逆に声を変えることによって、心をコントロールできるのではないでしょうか? 性格は、声によって変えることができるのではないでしょうか?

思考を変えていくエクササイズ

悩みの中からワラをもつかむ思いでひらめいたインスピレーション。

 

それこそが話し方筋トレの原点です!

 

もっと細かく言うと、顔の筋肉のクセづけを変える、あるいは声を変えるエクササイズをしていくと、 確実に呼吸の仕方が変わってきます。

 

呼吸が変わると声や話しかたそのものが変わり、それは更に呼吸を変えていきます。

それと共に心の領域に変化がでてくるのです。

 

身体の中の空気の流れ方(どんな呼吸で話しをするのか)を変えるわけです。

 

呼吸というのは奥深い!

根本的な自分自身そのものの根つこになるものを変えてしまう力を持つています。

 

私が緊張ばかりしていて、うまく話せなかった時代は、のどだけで、とても狭い呼吸の中だけで話しをしていました。

 

話すこともコミュニケーションも全てどんなリズムの呼吸にのっているのか、が重要だったのですね。

 

この根本的なところがわかってくると、 すごい勢いで人間は変わっていけます。

 

これは何も話しかただけではありません。

性格も人間関係も、ものの考えかたも、全ては呼吸の流れ方でつくられています。

 

つまり人生そのものを変える力を持つているのです。

 

そしてこうした身体の中の空気の流れは、簡単なレッスンで、いとも容易に習得でき、変化させていく事ができます。

 

この原理に気づいた私は、まさに感動!

「すごい!なんてすごい事なの!」

 

もうこれは伝えないではいられない。それがはじまりでした。

 

そしてこのエクササイズは決して苦労しながらやるものではなく、面白い面白いとワクワクしながら楽しく行い、 気がっいたら人間関係も生活もすっかり楽しいものに様変わりしてしまうでしょう!

 

そしてこれができてくると今度はもともと持つていた消極的性格をプラスに転換することができます。

嫌だと思っていた過去をプラスに変えていけるのです。

 

ではまず、過去のくらーい時代から振り返ってみましょう。

ここに大切なヒントがあることに気づきました。

 

東京の話し方教室 堀口メソッドボイススクール

著者 堀口 真理 >>詳細はこちら