話し方教室で学ぶ子供たち

話し方教室に通い、話し方や伝え方を学ぼう、という子供たちが増えています。

 

子供に必要な話し方

当教室でも、話し方の個人レッスンにおいて、10年前は1番小さな年齢が中学生だったのが、今は小学生から多く来られています。ご両親の勧めで、というのが最も多いのですが、小学生のうちから話し方をトレーニングする、というのは本当に感心します。

 

小学生のお子さんで話し方が上手になりたい、という場合、大まかに2つのタイプがあるようです。1つは内向的でなかなか友達ができない。集団の中にいると臆してしまってしゃべらない、というおとなしい性格の子供たち。

 

その子たちには、楽しいはずの学校生活が、内向的な性格ゆえに苦痛になってしまっていることが多いのです。話し方を改善するトレーニングをすることで、性格も明るくなる子が多い。

 

話し方に自信をもつことから、自分に自信を持てるようになれたらしめたもの

 

はやく友達の輪に飛び込んでいってもらえるようになって、楽しい学校生活がおくれるようになってほしい、と願います。話し方のトレーニングには、それだけの力があります。

 

もう1つは、活発で友達ともよくしゃべるのだけれど、きちんとした場でちゃんと話すことができない、という子。つまり、「あのさ、それでさ」といった口調でのおしゃべりは得意で元気よく大声で話しているのだけれど、「それはこういう事です」といった、きちんとした話し方になると、とたんに何も言葉が出なくなってしまいます。

 

小学生のうちは、まだそれでも困らないかもしれません。

 

でも学年が進むごとにやはりきちんと自分の考えを伝えられる方が良いです。

就活面接その他、この先大事な人生のキーポイントとなる場はほとんどこうした「きちんとした話し方」で伝えなくてはならないのですから。

 

欧米では自分の考えをきちんと伝えられるようにする、という話し方のトレーニングは、生きていく上で必須のもの、と捉えられています。日本は書くことは重きを置いていますが、自分の思いをきちんと伝える話し方のトレーニングの教育はあまり行われていないのが残念です。

 

こうした話し方を学ぶ小学生の子供達には感心する、ということもお話させていただきました。子供のうちから話し方教室に通う、話し方のコツを学ぶ、というメリットは計り知れなくあります。

 

その1つには、なんといっても成長が著しく早いことです。当話し方教室は有り難いことに、非常に年齢幅が広く、小学生から80代のかたまで、話し方を学ぶために通っていただいています。

 

その中で思うのは、やはり年齢が若い人は話し方上手になる成長のスピードが速い!

これはごく当たり前のことかもしれませんが、1人1人をみておりますと、如実に感じます。

 

それが子供となると・・・中学生、小学生となると、話し方のコツの習得の仕方がすごい!

 

勿論個人差はあるのですが、素晴らしい話し方をみるみる習得していきます。

そしてもう1つ子供のうちから話し方教室に通うメリットをあげると、それは性格が変わる子供が多い、ということです。

 

消極的な性格から、話し方がハキハキと大きな声で話せることで積極的に変われた子供もいます。

 

人間は暗い声で話していると、自己暗示で考え方も暗くなってきたり、性格も暗くなってくるものです。何しろ暗い話し方や声を1日中聞いているのは自分なのですから。その逆に話す声が明るくなる、笑顔で話せるようになると、自分で自分のことを、「明るい人間だ」と思いこんでくるのです。

 

子供の場合、余計な思いこみがない分、ストレートに変われるのではないでしょうか。

 

小金井市観光課からの依頼で、「観光ガイドボランティア養成講座」というセミナーにおける「話し方」部門セミナーの講師を務めた時のことです。

 

観光ガイドを目指してセミナーに参加された方より「子供達にもっと話し方の教育をするべきではないか」というご意見がでました。実際にその方はさまざま、観光ガイドボランティアをされていて、日本の子供達の話し方がなっていない、といわれます。

 

海外から来た子供達は良い悪いはともかく、自分の考えをはっきり話す。日本の子供たちは、もともとそういう教育を受けてないところに、さらにメールやラインばかりやっていて、話し方の能力が劣っている、これじゃあダメだ、とおっしゃっていました。

 

確かにメールで用件を伝えても、そこに潜んでいる自分の感情までは伝わりません。勿論ニコニコマークなどつけたとしても、限界があるでしょう。

 

「自分の気持ちをきちんと伝えられる」話し方の能力は練習を重ねることで、確実にアップしていきます。素晴らしい文章力のある人が、話し方においても素晴らしい内容をつたえられるか、といったら、なかなかイコールにはなりません。やはり、書くことと話すことは別ものなのです。

 

東京の話し方教室 堀口メソッドボイススクール

著者 堀口 真理 >>詳細はこちら