ビジネスにおける話し方のコツ・基礎編

前回までは日常生活を楽しむためのちょっとした話し方のコツをご紹介しました。
今回からはもう一歩踏み込んで、基本的なビジネスの場において使える、より実践的な話し方のコツをご紹介していきます。

ビジネスの場で意識するコツとは?

「日常会話では上手く話せるのに仕事だとちょっと・・・」
「同僚に説明が下手だとよく言われる・・・」

当話し方教室に相談に来られる方からも多く寄せられる悩み事です。
その中には日常会話はむしろ得意と言える方も多いのに、どうしてこう言われてしまうのでしょうか。

結論から言ってしまえば、基本的にビジネスの場では話している相手の立場が日常生活とは異なっているからです。ビジネスの場での話し相手は確かに同じ人間ですが、あなたが普段日常会話を楽しんでいる親しい友人でありません。
相手は忙しい中、必要だからあなたと話をしようとしている同僚や上司になります。
なので、話しは結論から・簡潔に・わかりやすく伝えることが重要になります。

 

結論から・簡潔に・わかりやすく

例えば、営業の訪問結果を上司に報告する場面を2パターン見ていきましょう。
今のあなたはたくさんの営業マンを管理している上司です。
そんなあなたの部下から営業結果の報告がありました。

あなた「今日の営業結果を報告して」

パターンA

「今日は○○製薬の△△様とお会いしました。まずは自社のカタログをお見せして商品の説明をしました。他社の商品と比較され、導入費用についてもう少しコストダウンできないものか相談されましたが、どうしてもクオリティ維持という観点からコストダウンは難しいと回答しました。ですが導入費用は他社より高いけど、その分の質やご契約後のサポート力をアピールし無事に契約して頂けることとなりました。」

パターンB

「本日、○○製薬に訪問し、当社の商品を契約して頂けることになりました。他社と導入コスト面で比較されましたが、商品の質やサポート力で打ち勝つことができました。」

 さて、この2つですが、もしあなたが上司ならどっちの報告が聞きやすいでしょうか。
パターンAは最後まで聞いてようやく契約締結となったことがわかります。
対してパターンBは開始数秒で結果がわかる上に、経過についても簡潔でわかりやすい説明となっています。

今のあなたは上司ですから、最も気になることは営業結果です。
過程も大切ですがまずは結果がどうなったのかが何よりも気になるはずなので、部下からの報告は結論から説明してくれた方がありがたいですよね。

そして今のあなたは上司なので、同じように報告をしてくる部下がたくさんいます。
一人ひとりにかけられる時間は、残念ながらそう多くはありません。
Bのように簡潔に報告してくれると、とてもありがたいはずです。

日常会話であなたが友達を楽しませているような面白い話は、結論(オチ)から話してしまったり、簡潔に話してしまうとどこで笑えばいいかわからなくなってしまいます。ですがビジネスにおいては笑いよりも結論と簡潔さが求められるということです。

 

ビジネスの場における話し方のコツ・まとめ

日常生活での会話が上手くできても、同じやり方ではビジネスを円滑に進めることができません。その場その場に合わせた相応しい話し方を心がけることが重要です。

ビジネスの場においては上司も同僚も、もちろんあなたにとっても時間は貴重品です。

「上手くできていないな・・・」
「もっと上手く報告がしたいな・・・」
「説明下手って言われるのはもう疲れたよ・・・」

この記事を呼んでくれている方で、こんなお悩みを抱えていましたら、結論から・簡潔に・わかりやすく伝えることを心がけてみてください。

東京にある当話し方教室では、今回紹介した内容の具体的なレッスンを行っております。もし興味がありましたらお気軽にご相談ください。

次回はビジネスの場での話し方・応用編として、より踏み込んだ話し方のコツを紹介していきますので、良かったらそちらも合わせて読んでみてください。

 

東京の話し方教室 堀口メソッドボイススクール

著者 堀口 真理 >>詳細はこちら