ビジネスでやる気にさせる話し方のコツ

ビジネスでやる気にさせる話し方のコツとは?

ビジネスの場で、もしあなたが上司であるなら、部下に対してどんな言葉がけや話し方がやる気を起こすのだろうか、と考えることでしょう。ビジネスの場、といってもやはり人間関係が大きくものをいいます。この会社をやめたい、転職したい、と思う原因の中には人間関係が非常に大きな位置を占めています。

 

そしてもちろんの事ですが、どのような話し方をするのか、どのような言葉がけをするのか、が大きなポイントになるわけです。ただ、上司としては部下にきちんと仕事をしてもらいたい、実績を出してほしい、と望んでいますから、へんにやる気を出させようと躍起になってしまうと、人間関係を損ねてしまうこともあるわけです。

 

また、真面目にやっていない、よく遅刻する、など、是正をさせなくてはならないこともあります。

 

そのようなときも言うべきことは言わなくてはならない、でも言い方を間違えてしまうと、よりやる気をなくしてしまうことにもなりかねません。部下を注意するとき、最も言ってはいけないことは「自分の言葉に自分が責任をとろうとしない。」話し方です

 

例えば「皆がきみのことをここがダメだと言っているよ」というような話し方には何も響くものがありません。

 

本当にその人にちゃんとしてほしい、と願うなら、自分がどう思っているかを自分の言葉で伝えて、初めてその言葉に魂がこもります。

 

ほめて育てる

ほめて育てる、とよく言いますが、子供を育てるにも、部下を育てるにもやはり重要です。

 

ところがこの簡単そうなことがなかなかできません。なぜなら私たちは「悪いほう」へと目を向けてしまう癖があるからです

 

ある企業の会議の進行役を請け負ったときのことです。ワールドカフェスタイルの1部を取り入れて会議を行いました。

その中のルールでは、「人の意見を否定しない」「議論しない」というのがあります。

 

この形だと、今まで何も言わなかった社員でも生き生きと意見をのべたり、非常識的な、でも思わぬ画期的なアイデァが生まれたりします。ところがこういうルールを提示されていても、つい、「そんなことは無理でしょう!」「それは困ります!」などと、否定的な意見をいってしまう人が多いのです。

 

こちらが「否定しない」ルールを再度提示すると、「あっ、そうか」と、素直に認めて下さるのですが、もう癖になってしまっているわけです。

 

やる気にさせるさまざまな話し方のコツはありますが、まずはこうした癖をちょっと脇においてみることが大切です。

 

注意をするときには他人に転嫁しないで自分の言葉で話すこと、またその人の良いところを認めてほめること、というのが話し方のコツです。

 

この「よい所を認めてほめること」は簡単なようでなかなか難しい、なぜなら人間は「ダメな部分に目がいってしまう」習慣がついてしまっている場合が多いからです。もっというと、人の話を否定する癖のついている人も多いのです

 

ある企業の会議の進行役を請け負ったときのことです。ワールドカフェスタイルの1部を取り入れて会議を行いました。その中のルールでは、「人の意見を否定しない」「議論しない」というのがあります。

 

この形だと、今まで何も言わなかった社員でも生き生きと意見をのべたり、非常識的な、でも思わぬ画期的なアイデァが生まれたりします。ところがこういうルールを提示されていても、つい、「そんなことは無理でしょう!」「それは困ります!」などと、否定的な意見をいってしまう人が多いのです。

 

こちらが「否定しない」ルールを再度提示すると、「あっ、そうか」と、素直に認めて下さるのですが、もう癖になってしまっているわけです。

 

やる気にさせるさまざまな話し方のコツはありますが、まずはこうした癖をちょっと脇においてみることが大切です。

 

いかに良いところを見つけられるか、そしてそれをいかに表現できるかはとても大きなポイントです。

 

トップセールスマンと売れないセールスマンとの違いは、世間話をするかどうかだとよく言われます。下手な営業マンは世間話はほとんどしないで、すぐに仕事の話をするわけです。

 

ところが、人間関係は仕事の話では築けないのですね。そしてさらにトップセールスマンは相手と出会ってから、すぐに良い所を観察して見つけ出す、そしてそれを具体的に表現していきながら人間関係をつくりあげていくのです。

 

教室に来られる方の中で、学校の先生がかなり多く受講されています。

 

その先生がたにすすめているレッスン内容が授業科目の内容より、授業中に行う雑談の練習をすること。

これが上手にできるようになったら、生徒との信頼関係が増して成績が上がった、という例も多いのです。

 

ある会社で役員をされている方がレッスンに来られました。やはり部下をやる気にさせたい、ということでした。

その方に実際に日頃部下に話すように、シュミレーションしてお話しをしてもらったところ、とても分かりやすい言葉で良く話をされているのですが、どこか自信が無い話し方なのです。

 

同じ言葉でも自信を持って話すのか、そうでないのかで全く違ってしまいます。

この「自信を持った話し方」ができるように集中してレッスンを重ねていったところ、部下の自分に対する姿勢が全く変わった、とのことでした。

 

このように、単なる「言葉」だけでなく、「どのように話す」のかが、大きく差をつけていきます。

 

ビジネスにおいて、自分の部下や後輩にやる気になってもらえる話し方なのか、そうでないのかは、ある一定の役職を持った方であれば、大変気になるところです

 

やはり生徒さんの中に、「部下で何を注意しても一向に変わらない。何か自分の話し方がまずいのだろうか?」という話し方のお悩みを持つ方がいました。

 

その部下の人は30歳の女性社員ということですが、遅刻もよくする、仕事も効率的に行わない、何よりもいくら注意しても「はい」「はい」と返事だけはしても、真剣に受け止めているとは思えない。

 

自分をバカにしているのか?といらぬ想像までしてしまって頭痛の種になってしまっている、ということでした。なるほど、自分の言っていることが相手に伝わっていない、という感覚があるとかなりストレスを感じてしまうものです。

 

ただ、こうした場合、話し方や言い方を工夫するだけで解決することも多くあります。

 

まず、この30歳の女性社員はなぜ上司の注意が身に入らないのか、何か本当に話し方に問題があるのか?を知る必要があります。

 

「その女性社員にはどのような話し方で注意をされているのですか?」と、具体的に聞いてみました。実際に注意をしている時の話し方の状態を再現してもらったのです。

 

実際に再現してもらったところ、この話し方では相手の心の中にはインプットされないだろう、と思いました。「遅刻をすることはいけない」「仕事のやり方が非効率すぎる」「先輩にきちんと聞いてやり方を見習わなければダメだ」など、思いのたけを次々とお話しされます。

 

あれもこれも言いたい、という気持ちはわかりますが、それでは単なる自己満足になってしまい、相手には伝わりません。伝わる話し方で重要なことは、あれもこれもと浮かぶ頭の中で断捨離することです。たくさん言いたいことはある。でもまずは、その中で1つだけ選びましょう

 

そしてその1つを心を込めて伝えましょう。自分がその30歳の女性社員だったら?と考えてみましょう。本当に伝わる話し方において、メッセージは1つだけなのです。

 

このように心で伝えるのがまずは大切! そしてもう1つはビジネスの場なわけだし、ちゃんと相手にも頭でわかってもらいましょう。

 

今までいつ、何回遅刻したのか・・など記録簿などを見せて数字として事実を提示することも重要です。またこのまま遅刻をし続けていったらどうなるのか、といった将来来そうな現実を教えましょう。

 

あるいは、こうしたことに注意をはらって遅刻をしなくなったら、彼女の信頼がどれだけ上がるのか、といった希望や期待を述べることも良いでしょう

 

話し方、伝え方には3つあります。

 

「頭で伝える」「感情(怒り イライラ 喜びなど)で伝える}」「心(ハート、愛)で伝える」

いかがでしょうか?今までどの話し方で伝えていましたか?どれが良いとか悪いとかではありません。今この状態ではどの話し方で伝えるのがベストかを考えましょう

 

マザーテレサの言葉 愛の反対は何でしょう?

マザーテレサの言葉の中にある愛の反対は何と言っているでしょう?と質問すると、ほとんどの方が「憎しみ」とか、「怒り」等と答えます。ところがそうではなくてマザーテレサは「無関心」だというのです。

 

逆に言えば「いかに関心を持つか」が愛といえるのではないでしょうか? 

 

このことは日頃の「話し方」「コミュニケーション」に言えることです。勿論ビジネスの場における「話し方」「コミュニケーション」にも、そのまま言えるでしょう。

関心を持っている人は話し方も話題も豊富

日頃から様々な人や物事に関心を持って観ている人は話題も豊富です。「お盆の時期、どう過ごされたの?」など、今の時期はよくある質問でしょうが、何事にも無関心でボーッと過ごしていると「いや~、別に何もなかった。普通だった」などと味気ない返答しかできなかったりします。

 

でも例えば「家でゆっくり本を読んだ」とか、おいしいもの食べたとか、何かしらあるものです。気のきいた話題や話し方はちょっとした観察や工夫で生まれてきます

ある能力の発見

会社の人間関係においても同じことがいえます。

この「関心をもつ」という話をした時、ある40代の男性の方で、自分の部下の中にいる、とてもおとなしい20代の女性の顔が浮かんだそうです。

 

その女性について自分は全く無関心だった、考えたら大切な部下の1人なのに申し訳ないことをした、と言われるのです。

 

素晴らしいことに、その後その男性は彼女についてもっと関心をもって接するようにしたところ、ある能力を発見した、というのです。それは仕事においても他のことにおいても、先まわりして予見して対処ができる、という事でした。

 

それは細かく観ていないと気づかないものでした

自分の気持ちをきちんと伝える話し方

ところが残念なことに「気づいた」だけで終わってしまっているんですね。そのことを相手に伝えなければわからないままです

 

「伝える話し方」というのも簡単なようで慣れていないとどう話して良いかわからない人も多いのです。ここでもやはり話し方の練習が必要でしょう。

 

こういう小さいことでもちょっと話し方を練習するかしないかで、自分の話し方に自信が持て、大きく違ってきてしまうものです。

伝わる話し方は仕事もやる気にさせる

「○○さんはちゃんと、この後どうなるのか、どうすれば良いのかを予見して対処してるんだね。それは素晴らしいことだよ」と、一言いったそうです。

 

すると彼女もふだん見せないような嬉しそうな笑顔になってくれた。

 

そしてたったその1言でその後びっくりするほどいきいきと仕事に励んでくれるようになった、というのです。

 

まずは関心をもつこと、気づくこと、そしてその気持ちをきちんと伝える・・・良い伝わる話し方は、そうした1連の流れから生まれてきます 

 

 

東京の話し方教室 堀口メソッドボイススクール

著者 堀口 真理 >>詳細はこちら