「あいうえお」が話し方に大切な理由
話し方のトレーニングに、「あいうえお」の練習が大切とはどういうことでしょう?
人の話を聞いた時、内側にこもってしまうような話し方をされる人と、ハキハキと声が外に響く、明るい話し方をする人といたら、どちらの話し方に共感をおぼえるでしょうか? 当然、ハキハキと明るく話される人の話し方に、共感を覚えるでしょう。
ではなぜ「あいうえお」の練習が重要かというと、日本語そのものの構成に関係しています。例えば「か」をかー と伸ばすと、最後は「あ」になります。「じ」をじー と伸ばすと「い」になります。
つまり日本語の言葉はすべて、母音である「あいうえお」に子音が乗っかってできあがっているわけです。 「そんなこと知っているよ。学校で習ったよ」という方も多いでしょう。ところがその基本中の基本がわかっているようで意外と皆さん理解されてないのですね。
ですからまずは「あいうえお」をはっきり言えるようになる。きちんと口の形を意識して「あいうえお」の練習をしていくわけです。それをしただけで滑舌が非常に良くなる人が多いのです。「あいうえお」がはっきりと言えるようになるだけで、知的な印象がグッとアップされるはずです。
練習の時に必ず鏡を使って自分の口の形・・・「あいうえお」の時にどんな口の形をしているか目で確認することをお勧めします。自分ではちゃんとしているつもりでもいびつになっていたり、鏡で見ると思ったより大きく口を開けてなかったりと、さまざまな気付きがあると思います。
当たり前すぎて、つい侮りがちな「あいうえお」の練習。その効果の素晴らしさに驚くかもしれません
「あいうえお」の中で特に大切なのは?
学校時代に皆さん習っている「あいうえお」。あまりに身近すぎて逆にその素晴らしさを見逃しがちです。
「あいうえお」の順番をちょっと代えて練習すると、あなたの話し方の中でも、滑舌がよくなっていくでしょう。
では「あいうえお」の順番をどう代えればよいのでしょうか?
まず口の形をしっかりとしたものにしよう、と思うときには「いえあうお」の順番で練習します。早口で言うのではなく、ゆっくり、ゆっくりと口をちゃんと開けることに注意を払うわけです。この順番で練習してみると、確かにきれいな発音でちゃんとした形がとれるようになります。
それができた後は、今度は「あいうえお」を「あえいうえおあお」の順に代えて練習します。
これは何かというと、口を開けたりつぼめたり、という順番なので、口の周りの筋肉運動にもなるわけです。
この順番で口をうごかすと、なめらかに言葉がでるようになり、自分の話し方についても自信が出てくるでしょう
このように「あいうえお」の順番をちょっと代えてみる。それだけで、スピーチの前などに少し練習して口を動かしていると、思いもかけずにリンと響くきれいな話し方ができるでしょう
東京の話し方教室 堀口メソッドボイススクール
著者 堀口 真理 >>詳細はこちら