人前でのスピーチが苦手な方に_楽に話せるようになるトレーニング

新年度になり、人前に出て挨拶スピーチをしなければならないという方が大勢いらっしゃると思います。

必死に文章を考え、一字一句間違えないように練習なさっているかもしれませんが、その練習方法だとうまくいかない可能性が高いです。

自分の言葉に変えるトレーニング

”自分の書いた文章を間違えないように”と練習してしまうと、ただ、暗記した言葉を話すだけなので読み上げているだけという、感情の伝わらない挨拶になってしまいます。

しかも、緊張した場面ですと、一か所でも間違えたりしただけで、頭が真っ白になりその後の言葉も思い出せなくなってしまうということもよくあります。

 

書いた文章を話す言葉に変える練習がとても大切です。

 

挨拶の文章を書きあげて細かい部分を調整しながら素晴らしい文章を作り上げることは、とても良いことです。

推敲の中で語彙も広がりますし、伝えることや感じて欲しいことを考えながら文章を作り上げる中でより明確になり、良い伝え方が出来る文章を作り上げる力がついていきます。

しかし、このままでは書き言葉の文章で話す言葉になっていません。

 

作り上げた文章を話す言葉に変える練習が必要です。

 

具体的な練習方法としては、作り上げた文章の重要な部分に下線を引き、その文章を確認しながら話をしていくだけで、ちゃんと話せるように練習をしていきます。

そうすると、大筋で同じ内容が話せていると思いますし、チェックした場所以外の部分もそんなに悪い内容で話していないことも確認していけると思います。

 

当校で受講された方で、ある会社の社長をされている方がいらっしゃいました。

その方は、スピーチをしても社員の反応が悪い、もっと上手にスピーチを出来るようになりたいということで受講されたのですが、プレゼンの内容を読み上げるのではなく、段落ごとに内容だけを意識してお話していただく練習をしたら、途端に魅力的な内容でお話されていました。

自分で作った文章なので、伝えたいこと自体はもう資料の文章の中に入っているので、それを自由に喋って伝えようとするだけでスラスラと言葉が出て感情が伝わる話が出来ていたのです。

 

このように、人前での挨拶も文章を作った時には、思って欲しい事、伝えたいことなど、感情を入れたい要素はあるはずなので、それを話し言葉に変えられる、そうやって話すと話しやすいし伝わる良いスピーチに出来るんだということが確認していけるのです。

 

このような練習を何度かして、下線でチェックした部分を減らしていき、数個の単語を見るだけで話せるというような状態まで持っていけたら理想です。

 

なぜ、こういった練習をしていただくかというと、文字を追って話すという段階から補助輪を外していくように自分の伝えたいことをイメージして話していけばちゃんと話せる段階に変えていけるからです。

 

文字を追うだけ、暗記したことを話すという状態ですと、自分も何を伝えているのか全く分からなく話している方がほとんどだと思います。

自分でもわからないくらいですので聞いてる方にも何が言いたいのか全く伝わらなくなってしまいます。

 

自分の伝えたいことを思い浮かべたら、ちゃんと伝わる挨拶が出来るという状態にまで持っていければ、みんなに伝わる良い挨拶になる上に、少しミスをして言う事や順番を間違えたとしても訂正して調整もしやすい。

崩れにくい話し方なので、ミスしても大丈夫という安心感で落ち着いて話も出来るのでとても話すことが楽にもなります。

 

当校では更に挨拶の中で伝えたいことの見つけ方や、伝わりやすい言い方のトレーニングもしているので、内容面でも自信の持てる周りからも高く評価されるスピーチに変えていけるトレーニングも行っています。

足りない部分を認識し、力をつけるトレーニング

人前で話をする際には、人によって苦手な部分、力が足りていない部分は違います。

どうしても緊張してしまう、早口になってしまう、上手く話をまとめられないなど、人それぞれに失敗してしまう要因があります。

 

しかし、どんな原因であっても自分でそれを認識して改善するための練習をしていけば、必ず克服していけるものです。

 

当校では、その人その人のお話を聞いて、実際に話をする時のクセを確認させていただいています。

というのも、自分では自分のクセに気付かない方がほとんどですし、全く違う部分に原因があると考え悩んでしまってらっしゃる方も多いからです。

 

当校を受講された方で、用意したスピーチ原稿を読んでいただくと、途端にものすごく早口になってしまうという方がいらっしゃいました。

話を伺うと、今まで時間を計りながらなるべく時間内に多くの要素を言えるように練習したとおっしゃっていました。

しかし、スピーチを録音したレコーダーで聞いていただくと、自分では思いもしないくらい早く言っている事に気付かれたそうです。

 

その後、休みを入れながら話すことを意識していただくと、録音を聞いても聞きやすいことや、話すと苦しくなっていたこと焦ってしまうことなどが大幅に軽減できていることを確認していただきました。

その時に”自分がこんな話し方をしていたなんて初めて気づいた。”と驚かれていました。

 

特に印象部分、暗いや怒っていると感じてしまうような言い方だった…というようなことは、当校を受講された方ほとんどが自覚していなく、少しの練習で大きく改善でき変わっていけることを感じられています。

 

当校で受講された方だと、真面目にしっかりと話そうと考えると怒ったように見える表情、声で話してしまうクセがある方が多くいらっしゃいました。

その人にとってはピシッとした話し方と考えてやっていることでも人から見たら全く違う伝わり方になっていたので誤解が多かったようです。

しかし、クセに気付き練習をしていけばその方の望んでいたしっかりと引き締まった印象の話し方に変わっていかれました。

 

せっかく練習をして、良い内容で話が出来るようになっても、この印象部分が自分の意図と違う形で伝わってしまう状態ですと、正しく相手に伝わりません。

この実際に伝える際に必要なことも意識して指導を受け練習していくことがとても大切です。

 

当校では実際に話す場面、伝えたい印象をお聞きして、その方の望む力が身に付くよう実践的なトレーニングをしています。

そうすることで、実際に力をつけ、人前で挨拶をする場面で楽に話す力が身に付けられるからです。

 

このように変われる事を感じられるレッスンを当校では行っているのですが、どうレッスンをしていくか、どう変われるかを感じられる体験レッスンを無料で行っています。

お一人お一人から話を伺ってレッスンしていますので予約制です。

小金井教室での対面レッスンの他、ZOOMを使ったオンラインレッスンも行っているのでどなたでも受講可能です。

お電話や問い合わせフォームからご予約ください。

 

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東京の話し方教室 堀口メソッドボイススクール

著者 堀口 明保

昭和55年生まれ。玉川大学卒業。話し方教室講師および産業カウンセラー(社団法人日本カウンセラー協会認定)。コミュニケーションこそあらゆる業種の仕事にかかわらず、生活の根幹を占めるものと認識。さらに、その中で最も重要なものが話し方にあると考える。一般社団法人「日本コミュニケーション技能協会」代表。

2007年より堀口メソッドボイススクールで講師に従事し10代から80代まで、様々な年齢の方々の悩み(声が小さい、加齢とともに枯れるなど)に対応し、改善してきた実績を持つ。