今回は会話が苦手な方がどんなレッスンをして会話上手に変われて行くのかをお話していきます。
話しやすい印象に変わるボイストレーニング
会話が苦手という方は、話しかけにくいと思われている方が多いです。
どうしてそういう印象になってしまうかというと、話しやすい声の出し方が出来ていないからです。
当校に来られた方で、人に話しかけようとすると固まってしまい話せないという方がいらっしゃいました。
伺うと、話しかけられるように自分を変えようとした時、強い気持ちを持たなきゃと気持ちを変える事ばかり考えてらしたそうです。しかし、強い気持ちを持って気合を入れて話しかけても力が入ってしまい話しにくくなってしまいますし、緊張してしまい思うように会話にもなりません。
楽に声を出す方法から身に付けるのが一番です。
楽に声を出そうとした時、重要なのは姿勢と呼吸です。
姿勢が曲がっていると、それだけで呼吸がしにくく、声も出しにくくなります。
当校でレッスンをする際、私が一番最初に見ているのは声を出す時の姿勢です。
まずはまっすぐで力の入っていない姿勢を意識していただいています。
良い姿勢で声を出していただき、その録音を聞いていただくとほとんどの方が声の変化に驚かれています。
本来良い姿勢は負担のかからない楽な姿勢なのですが、普段悪い姿勢でいることがクセになってらっしゃる方がほとんどですので最初は良い姿勢を維持しにくい方が非常に多いです。
姿勢を維持しようと考えても、普段から意識し続けることは不可能に近いので、当校では呼吸と声のレッスンを連動して行っていくことで、話をする時にはこの姿勢だと声を出しやすいんだという感覚を掴んでいただき、話す時だけでも良い姿勢が取れるようにという意識づけが出来るようトレーニングさせていただいています。
こういったトレーニングをする際、気持ちがどうとかの精神論は全く行いませんが、結果として緊張しにくく楽に声を出せますし、見た目の印象としても、しっかりしていて話を聞いてくれそうという落ち着いた雰囲気を感じられます。
周りの印象としては気持ちが変わったように見えてしまうのです。
まずこのように話しやすい印象に変えていく実感の伴うトレーニングを行って、話す力から身に付けていただいています。
しかし、これだけでは実際に話す場面でその姿勢、呼吸で話しかけられなかったり、話を思いつくことが出来ず体が固まってしまったりなどで練習の時の力を発揮できません。
実際の場面で使える力に変える練習も必要です。
話すことを見つけるトレーニング
会話には様々な技術が必要です。
話しかける際には、話題を見つけて話したり、伝えることをうまくまとめて話せる力
話しかけられる際には、相手の話を広げたり、自分の考えをうまくまとめて伝える力
と様々な力が必要です。
今回は話をうまくまとめて伝える力も重要ですが、話すことを見つける力についてお話していきます。
人とコミュニケーションする際、何よりも重要な前提条件は相手に興味を持つことです。
興味をもつというのはフィーリングや感性的なもので変えられないと考えがちですが、トレーニングで補強していける能力です。
当校では会話上手になるためのトレーニングとして、自分の興味のある話題について話をしていただく練習をすることが多いです。その方その方の個性に合わせて、簡単な話題や一般的な話題から練習していただくこともしていますが、まず自分の話しやすい話題(趣味や好きなこと)から話していただく練習をしています。
話せる話題なので当然話しやすいのですが、その話題に簡単な質問をしていくと話が広がり話せることが増えていくことが感じられます。
例えば、自分の好きなアーティストについては話せる。自分には趣味はないという人でも仕事については話せる、ペットについては話せるなど、自分には何も無いと思ってらっしゃる方でもお聞きしていくと得意な話題は案外たくさんあるのです。
これが重要で話の深掘りの仕方や自分の興味を持てる事について見つけていけます。
そうやって自分の特徴や興味の再確認をしていくと、いままで興味を持ってこなかった話題やなんでもない出来事でも様々な角度から見ていけば話をする要素が見つけられ興味を持つ力が少しづつついていきます。
この能力がついてくると、相手の話に興味を持ったことを伝えられ、自分の話に興味を持たれやすい話し方も出来るようになります。
今までお聞きした中ですと、特に話す話題は無いけれど、自分は食べることは好きだと気付けた方が、同僚が旅行に行った話をしていた時に、どんなものを食べた?という事には興味を持って質問出来たり楽しく会話を出来たとおっしゃっていました。
こうなったらもう話をすることへの難しさは大きく下がりますし、話せることがどんどんと増えていきます。
同僚の方とこういった何でもない話が出来るようになり、職場に行くのが楽しみになったとその方はおっしゃっていました。
このように会話力というのは生まれ持った才能はあるにしても、誰でも練習次第で上手になっていける、筋トレのようなものです。
しかも、苦手だったことから克服できていったという方法が分かっていると、最初から出来ていた人と違い何かのアクシデントでも崩れにくく、崩れたとしても改善して元に戻していくことも出来ます。
このように体系立ててつけられる能力としてその方にあったトレーニングで会話力をつけていくのが当校のレッスンです。
人の関係を作るのは何気ない雑談から
雑談というのは何の意味もないように思われますが、人との関係を作る時、雑談の中でその人の人柄、興味を知り関係を気づいていくのでとても大切なものです。
話題は観察する力から生まれる
話題豊富な人になるためには、すごく知識を持っている、なんでも知っている人にならなくてはならないと思いこんでいる方が多いのですが、それよりも観察する力が大切なのです。
話題というのは実は目の前、記憶の中にたくさんあるのです。
例えば何気なく歩いている道にも、話題になるものがたくさんあります。新しくお店が出来た、ポスターがあった、花が咲いていた、くらいでもそこから話題というのはいくらでも作り出せます。
目の前の人の服装、持っているもの周囲にあるものからでも、何か自分が興味を持てるものを見つけ質問し、話題にしていけばいいのです。
最初は見つけられなくても、いろいろな角度から見ていき、それこそ”あ、これは私が今まで興味を持ってこなかったことだ”という発見からでも質問、話題は作っていけます。
大切なのは日常の中で、自分が興味を持ちやすいものから始めて、そこから興味の広げ方深め方を考えてこれはこうしたら話題にできるな、という種をたくさん作っておくことです。
そうすると、応用する力、様々な場面で話題を見つけて作り出す力がついていきます。
当校のレッスンを通じて、苦手な場面でも会話出来るようになった、人とコミュニケーションを取るのが楽になったという方が大勢いらっしゃいます。
ぜひ、当校のレッスンで可能性を広げるお手伝いをさせていただければと思います。
どんなレッスンをしてどう変われて行けるかを確認していただくために体験レッスンを無料で開催しています。小金井教室での対面レッスン、ZOOMを使ったオンラインレッスンにも対応しています。お電話や問い合わせフォームから予約できますので、ぜひ気軽にご応募ください。
東京の話し方教室 堀口メソッドボイススクール 著者 堀口 明保 昭和55年生まれ。玉川大学卒業。話し方教室講師および産業カウンセラー(社団法人日本カウンセラー協会認定)。コミュニケーションこそあらゆる業種の仕事にかかわらず、生活の根幹を占めるものと認識。さらに、その中で最も重要なものが話し方にあると考える。一般社団法人「日本コミュニケーション技能協会」代表。 2007年より堀口メソッドボイススクールで講師に従事し10代から80代まで、様々な年齢の方々の悩み(声が小さい、加齢とともに枯れるなど)に対応し、改善してきた実績を持つ。 |