声の高さだけで決まっているわけではない
ビジネスの場や面接で子供っぽく思われてしまう、威厳を持ちたい、説得力をつけたいと考えた時、声の高さに原因があると考えがちです。
しかし、自分に合わない声の高さで喋り続けるのは難しいですし、何よりも無理をして喉を痛めてしまうだけになってしまいます。
当校で、”会議で発表をしても声が高いから子供っぽく思われて意見が通らない、声を低くしたい”ということで受講された方がいました。
その方の場合、確かに声は高いのですが、それよりも話し方のクセがビジネスの場での説得力を持てない原因になっていると感じたので、それをお伝えして”落ち着いてしっかりしているように見える話し方”を練習していくことで、大きく変われて、プレゼンも上手くいったと言っていただけました。
今回はどういった練習をして、落ち着いた印象、大人っぽくしっかりとして見える話し方に変わっていけたのかをお話していきます。
出しやすい高さを見つける
当然、声の高さも印象に影響を与える大きな要素です。
しかし、自分に合わない高さで話そうとすると喉に負荷がかかってしまいます。
まず自分にとって楽に声を出せる高さを見つけ、その高さで十分落ち着いたイメージ、しっかりした話し方に変えられることを確認していくことが大切です。
当校ではまず、喉で音程のコントロールをしているクセを変える練習をしています。
声の響かせ方で十分音程が変わる事、その方が楽に声を出していけることを確認していただいています。
響く通る声を出せば、それだけで存在感、説得力が大きく変わります。当校では練習した後、録音と聞き比べることで変化を感じていただけますので、”自分はこんなしっかりとした声が出せるんだ!”と驚かれる方も多いです。
まず、こういった練習で”低い声で出さないと自分の声は子供っぽく聞こえる”と言ったような思い込みを外していけるようになるのが先決です。
楽な状態で出す声というのは相手にも自分にも聞きやすく、聞き心地の良い声になります。
いい印象というのが付きやすい状態でプレゼンやスピーチをしていけるのです。
言葉終わりを意識する
その方の場合、言葉終わりが伸びて終わらせるクセがあったので、そのクセを変えていく練習をしました。
言葉終わりを伸ばすと柔らかい印象は出るのですが、頼りない印象も出てしまうので、言葉終わりで言い切る練習をしていき、ぴしっと終わらせられることを確認していただきました。
この時、重要なのがちゃんと力を抜いて言葉を終えられることです。
そうすることで言葉終わりをぴしっと終わらせても冷たい印象にはならず、しっかりとした印象で話をしていくことが出来ます。
自分の声で話して、こちらで適切なレッスンをさせていただくことで、自分で録音を確認して聞いた時、望む印象の方向に変われていることを感じていただくことが重要です。
自分で話した声を聞いて、”ああ、こんな風に話せば、しっかりしているように聞こえるんですね”と確認した時に言っていただけたのですが、話しているときは話す内容に集中し、なかなか自分の印象やクセというのは分かりません。
しかし、適切な意識で練習することで確実に変わっています。
自分は変われる、成長できるという実感が、何よりも成長の糧になります。
言い方の特徴として自信があるように聞こえる形になるので、ちゃんと言えたという自信もついてきます。
実際にビジネスの場で話をすることを想定して練習する
この時は、実際にプレゼンをする内容が決まっていたので、それを使い練習していきました。
実際の場面で話すことで練習すると、まずしっかりとした落ち着いた声で実際の場面でプレゼンをする力が付きます。
実際の場面では様々なイレギュラー、緊張などで練習の何分の一かしか力を発揮出来ない事も多々あります。
しかし、何分の一でも力を発揮出来れば、今までよりはかなり成長した話し方になっています。
このように完璧に出来なくても地力がついていけば、周囲の方が驚くほどのプレゼンになっていることがほとんどです。
それだけでも十分な成果ではあるのですが、当校では更により伝えやすい言い方、話の構成方法も練習しています。
文章ですばらしいプレゼン、スピーチを書ける方でも、話をするとそれが伝わらない方が非常に多いです。
何故かというと、話をする際の組み立て方、伝わる言い方というのは文字での要素で出来ているものではないからです。
当然、書いて身に付くことは多く、語彙であったり言い回しという技術をつけるには見て推敲が出来る文字での練習が重要ですが、伝える時にはそれだけでは上手くいきません。
その方の話を聞き、プロの目線でより伝わる言い方、考えの構築方法を練習していくのが重要です。
練習をしていくことで、自分の考えが伝わる言い方、アイデア、意見が見つかる考え方などが身に付いていきます。
この方の場合も、その話の中で伝えたいことは何か?ということを、こちらからの質問で見つけていっていただけて、伝えたいこと、言いたいことがよく伝わる、とても良いプレゼンをなさってました。
こういった地力がつくと、自分の想定していなかったことにも対応する柔軟性もついてくるので、気持ちの余裕と落ち着いて聞こえる声にも繋がっていきます。
こういった声と話し方の総合力がついていくと、その方の話を聞いて多少声が高かったとしても、落ち着きがあってしっかりとした自信を感じるプレゼンが出来る人という評価がついてきます。
さらに話の説得力も変わってきますので、自分の意見が通るリーダー的な役割も担える実力が身に付いていきます。
このように堀口メソッドボイススクールでは、その方その方の要望とお話を聞き、その方が望む方向に成長していけるお手伝いをしています。
ビジネスの場でも就活、高校、大学の面接でも、子供っぽく見られない話し方というのは、重要です。
それぞれの方の状況、要望に合わせたレッスンを当校ではおこなっています。
ぜひ、変われる実感のある無料体験レッスンをご予約ください。
対面レッスンは東京・小金井教室、ZOOMを使ったオンラインレッスンにも対応していますので、どなたでもご予約可能です。
どうぞお電話、問い合わせフォームからお問い合わせください。
![]() | 東京の話し方教室 堀口メソッドボイススクール 著者 堀口 明保 昭和55年生まれ。玉川大学卒業。話し方教室講師および産業カウンセラー(社団法人日本カウンセラー協会認定)。コミュニケーションこそあらゆる業種の仕事にかかわらず、生活の根幹を占めるものと認識。さらに、その中で最も重要なものが話し方にあると考える。一般社団法人「日本コミュニケーション技能協会」代表。 2007年より堀口メソッドボイススクールで講師に従事し10代から80代まで、様々な年齢の方々の悩み(声が小さい、加齢とともに枯れるなど)に対応し、改善してきた実績を持つ。 |