年とともに声がすぐ枯れるようになってきたという方も当校に来られて、多くの方が改善されています。
今回はどんなトレーニングで改善していったかをお話していきます。
喉も筋肉で出来ている
年と共に声枯れしてしまう方で多い原因が喉の筋肉の低下です。
声を出す際、喉を震わせて声を出しているのですが、他の筋肉と同じように喉の筋肉も年と共に落ちていくのですぐ痛めてしまうようになっていくのです。
それなら、どんどん喉を使っていけば筋肉がついて改善していくんじゃないかと思うかもしれませんが喉の筋肉の難しい所は、喉の筋肉はとても弱く痛めやすい場所ということです。
ただ闇雲に声を出すというトレーニングをしてしまうと、すぐ痛めてしまいます。
カラオケでたくさん歌って喉が痛くなってしまった経験はありますか?
あれは足の筋肉を鍛えようと思って急に走り込みをしてしまい、筋肉がつく前にけがをしてしまうというのと同じ状態です。
その人の状態、クセをみて適切なトレーニングをしていくことが大切です。
当校では、まず負担のかからない声の出し方から練習をしています。
多くの方が喉だけの力で無理やり声を出していることが多いです。
このクセを変えて、他の部分で支えて声を出せるようにする練習からしています。
喉が無理をしない状態から作っていくのです。
当校ではまず、鼻腔で響かせて声を出す練習からしているのですが、これにより喉に力を入れて負担をかけてしまう声の出し方から変えています。
そうすると喉にかかる負担は小さい形で声を出す感覚が身についていきます。
当校に来られた方で、年と共に声を出すとすぐ疲れてかすれてしまうようになったということがお悩みで来られた方も、この響かせる練習をしていただき、最初は分からないまま練習したということですが、その後声は出しやすくなるなという感覚だけは確認していただけました。
それを続けていったら、どんどんと声を出すのが楽になって楽しくおしゃべり出来るようになったとおっしゃっていただけました。
このように、まず声を出して力をつけられる出し方から練習していくと、どんどん楽に声を出せるようになり、喉を痛めにくい声の出し方が出来るようになっていきます。
声を出すのが楽、心地よく声が出せるという状態を作り、その状態で自分の考えをまとめやすい、伝えやすい言い方が出来ると言った話す内容面や、朗読など趣味でやっていることをより良い声で話す練習など、その方の目的に合わせて練習していくことで普段話す声も良い声で話していく実力が身に付いていきます。
響く声を出せると自分の気持ちも変わる
更に副次的な効果として自分の気持ちが変わるということがあります。
すぐ声枯れしてしまう方は自分の声が嫌いなことが多いです。
これは無理してガラガラという聞きづらい声を出すと相手に与える印象も悪いのですが、何より自分が一番近くでその声を聞くことになるのでとても気持ちが落ちやすくなるからです。
楽に声が出てる状態というのは、よく声が響いている状態なので自分も相手も聞いていて心地よくなる声の出し方です。
体の形、喉の形は全員違いますので誰か他の人の声にはなれませんが、響く声の出し方というのは練習すれば誰でも出せるようになります。
イメージとしてはバイオリンをただ力任せに弾いたら、ギーギーガーガーという不快な音が出ますが、最適な形で引いていくと綺麗な心地よい音が出る印象があると思います。
人の体も適切な声の出し方をすれば、その方なりの心地よい声の出し方が出来るようになっていくのです。
それが出来るようになると話すこと自体も楽しく出来るようになりますし、気持ちも前向きになっていきます。
気分を変えて、とか前向きになってという精神を変えるのは、とても難しいことです。
しかし、声の印象を思った方向に変えていくということは練習すれば誰でも出来ることです。結果的に気持ちもいい意味で引っ張られますので、自分の望んだ方向に変えていくことが出来るのです。
当校に来られた方で、自分の声が嫌いという方はとても多いです。
嫌いになる要素はたくさんあるのですが、この響いていないという状態が原因になっている方がほとんどです。
今まで抑圧されるような生活をしていた方が、そのことから解放されて自由に過ごせるようになった、けれど、今までの生活が長すぎて話したり人と関わることがすっかり苦手になってしまったという方が当校に来られました。
声を楽に響かせるトレーニングを通じて、話す自分の声が嫌だったけれど、響いた時の自分の声は良いと思えるようになり、そこから人と関わることも積極的に出来るようになっていたと言っていただけたことがあります。
どちらが先というわけではないのですが、気持ちが抑えつけられていると、声も響きにくく出して嫌な感じを受ける出し方になりやすくなります。
それを変えようとした時、環境は中々変えられませんが声の響きは練習で確実に変わっていける部分なので、そこを変えていけば、結果的に気持ちも改善していけるようになれると私は感じています。
話す楽しさを再確認する
楽に良い声が出せるようになっても、その声で話せなければ意味がありません。
”子供も社会人になって自由な時間が増えたから、サークルなど色々な場に出ようと思ったのに人と話しているとすぐ疲れてしまって、色々なことが億劫になってしまった。”ということで、当校を受講された方がいました。
その方は、元々は人と話をするのが大好きだったのに…ということで落ち込んでらっしゃいましたが、発声トレーニングをしていくと段々と元の楽に楽しく話せる自分を取り戻していかれて、とても明るくなられていました。
その方の場合、自己紹介と日々あった楽しいことを伝える練習をしていただきました。
自己紹介は、新しい場に行くときにはまずやることですが、自己紹介が一番難しいことだからです。
自己紹介を練習していくと自分の伝え方、自分の興味の持てることの再確認が出来ます。
これが良い響く声で出来るようになると、最初につまづくことなく新しい場に参加できる自信がついていきます。
もう一つが重要で、楽しいことを伝える練習をします。
話をするのが楽しくなくなってしまったという場合には、楽しく話をするクセがなくなっていることも原因になっている方が多いからです。
というのも、楽しく感じることを見つけたり、それを伝えるというのは日々の考え方のクセで大きく変わる事だからです。
日々過ごしていると、例えば道に花が咲いていたな、と思っても、特に何もない、話すほどの事でもないと過ぎ去っていってしまいます。
これを話せる形に変えていくと、話せることが増えていきますし自分の興味の広げ方が見えてきます。
花が咲いて季節が変わる事が嬉しいんだな、花が綺麗なことが嬉しいんだ、道が綺麗なことが嬉しいんだ、何でもいいのですが自分にとって嬉しく感じることを見つけていく、話せる形に変えていくというのは、意識して練習をしていくとどんどん上手くなりますし、色々なことに気付けるようになっていきます。
元々は出来ていた方でも、こういった話すこと見つける、伝える形に変えるというのは、筋肉と同じでやらないでいるとどんどん力が落ちてきます。
しかし、筋肉と違い年齢で落ち方はそこまで落ちやすくならないので感覚がつかめたら、どんどんと成長していけるものです。
この方の場合も、”楽に話せて、話したいことがいっぱい出来て喋りすぎてしまうのが今の悩みです”と言っていただけるほどの変化がありました。
やりたいことが出来ない、今まで出来ていたことが出来ないということで、機会を失ってしまうのはとてももったいないことです。
それを変えられる変わっていけると思っていただけるのは私もとても嬉しく感じます。
すぐ声枯れしてしまう状態はとても辛いですし、話すことへの億劫さから話し、人と交流チャンスを逸してしまうというのは、とてももったいないことです。
人間関係はいくつになっても、無くなることはありません。話すことが嫌になってしまっては良い方向には中々向かいません。ぜひ、当校のレッスンで楽に声を出せる、楽しく話をするお手伝いをさせてください。
体験レッスンでも声を出す感覚の変化を感じられるよう当校ではレッスンをしています。今なら無料で受講できますので、変われるんだということをぜひ感じていってください。
予約制となっていますのでお電話か下記申し込みフォームからお申込みください。
![]() | 東京の話し方教室 堀口メソッドボイススクール 著者 堀口 明保 昭和55年生まれ。玉川大学卒業。話し方教室講師および産業カウンセラー(社団法人日本カウンセラー協会認定)。コミュニケーションこそあらゆる業種の仕事にかかわらず、生活の根幹を占めるものと認識。さらに、その中で最も重要なものが話し方にあると考える。一般社団法人「日本コミュニケーション技能協会」代表。 2007年より堀口メソッドボイススクールで講師に従事し10代から80代まで、様々な年齢の方々の悩み(声が小さい、加齢とともに枯れるなど)に対応し、改善してきた実績を持つ。 |