今回は疲れない声の出し方についてお話したいと思います。
話すとすぐ疲れてしまう、喉が痛くなってしまうという状態ですと話すことそのものが億劫になってしまいます。
しかし、足が歩かないでいると歩けなくなってしまうように、話すことを避けてしまうとどんどん喋れなくなってしまいます。
当校に来られた方で話すとすぐに疲れてしまうということで受講された方が居ます。
その方は元々は話すことが好きで積極的な性格だったそうなのですが、話すと疲れてしまうようになってからどんどん人と会う機会も避けてしまうようになったそうです。
当校のレッスンで楽な声の出し方を学んでいかれて、楽に話せるようになっていったのと同時に声を出すこと、話すことそのものも楽しくなり、積極性を取り戻せてよくご友人と楽しく旅行されるくらいになったそうです。
発声の仕方を変えるというのはどういうことか、今回の記事でイメージしていただけたらと思います。
喉に負担をかけない声の出し方
声を出す時、喉に力が入っていると、相手にとって聞きづらく、自分にとっても喉を痛める話し方になってしまいます。
喉から力が抜けた状態、息も音として通りやすく響きやすい状態を作ることが重要です。
ラッパや笛のような楽器をイメージするといいのですが、人の声も息を使って音を出しています。
喉を痛める声の出し方というのは、喉に力を入れて無理やり声帯を震わせているような状態です。
力が入ってしまうと固い状態でものを擦り合わせるように、とても喉に負担がかかりますし聞いていて心地よくないガラガラとした怒鳴るような音になってしまいます。
なので、喉に負担のかけない声の出し方には喉に力の入っていない状態を作ることが重要です。
特に、すぐに喉が痛くなってしまうという方は声を出す際、しっかり話さなきゃと思いすぎて喉に力が入ってしまうクセがついてらっしゃる方がすごく多いので、まずこのクセの改善から始めていくのが近道です。
力の抜けた状態の作り方
喉から力を抜きましょうと言っても、なかなかイメージしにくいと思います。
その状態を作るために、当校ではまず他に重心、力点を作る練習をしていきます。
堀口メソッドボイススクールでは、鼻に響かせる状態を意識していただいています。
鼻腔共鳴というのですがこの状態が出来ると喉に負担のかからない響く声を出せるようになっていきます。
まず力の抜けた腹式呼吸を意識して練習して、その状態で声を通す練習をしていきます。
この時、その方のクセや特徴をしっかりと見ながら、腹式呼吸ってこういう状態ということを確認出来るよう指導させていただいています。
いい状態を作り、喉に負担をかけず大きく、通る声が出る確認をしていきます。
通る声というのは個性で変えられないものではなく、どなたでもきちんとした手順を踏んで練習すればすぐに出るようになります。
喉の痛みがないことなどを確認していって頂き、意識をしたら練習をしたらその声が出せることを分かっていただく。
それが最初の一歩になります。
何事もそうですが、意識したら出来る状態と無意識に自然に出来る状態には大きな差があります。
しかし、まず最初の意識したら出来ることが確認出来ると、そこから応用して意識せずに
普段自然に使える力に変えていく練習に進めます。
普段発揮できる力に変えていくと、喋っていて喉が痛くなることが減りますし、自分の声はいい印象で出せるんだということは大きな自信になって帰って来ます。
声を響かせるためには姿勢や呼吸、力を入れるクセなど、その方その方のクセを見ながら、練習をしていくのがコツです。
特に姿勢に関しては、自分ではクセが分かりづらく、常に意識して変えていくのは不可能に近いものなので、声が響くときは良い姿勢、楽に呼吸が出来るようにしたらよい姿勢になっている、というように関連付けを増やしていくことで、少しづつ良い姿勢を維持していく筋肉もつき楽に声を出せる状態を維持していけるようになります。
当校ではこのようにその方の力になるようにレッスンと練習を進めていきます。
今の季節ですと、喉の粘膜が乾燥しやすくその状態で負担のかかる声の出し方をしていると、とても喉を痛めやすいです。
また、長年そういった話し方をしていると声帯も筋肉なのでどんどん痛みやすく、傷つきやすくなってしまいます。
当校ではその方の状態、クセ、目指す理想に合わせてレッスンを行っています。
自分のクセは自分では分かりにくいですし、目指すものも千差万別です。
その方に合わせた、その方にとって必要なレッスンをしていくことが大切です。
どんな年齢の方、長く長くお悩みを持ってらっしゃった方でも、当校のレッスンで変わられた方は大勢いらっしゃいますし、どのような方でもお一人お一人しっかりお悩みを伺い、その方にとって必要なレッスンをその方のペースに合わせておこなっていくのが大切と私は考えています。
話すとすぐ疲れてしまう、喉を痛めてしまうという声の出し方をしていると、仕事や人とコミュニケーションを取ること自体も億劫になってしまいます。それは様々なチャンスをふいにしたり、仕事をすることが辛くなるとても悲しい状態です。
解決するための方法は必ずあるので、そのためのお手伝いをさせていただければ幸いです。
体験レッスンでもそれが感じられるように個別レッスンで行っていますので、ぜひお電話や問い合わせフォームからお申し込みください。
現在、対面形式は小金井教室のみで行っています。ZOOMを使ったオンライン形式でも受け付けていますので
ご希望の形式でぜひお申し込みください。
お一人お一人から話を伺ってレッスンしていますので予約制です。
お電話や問い合わせフォームからご予約ください。
![]() | 東京の話し方教室 堀口メソッドボイススクール 著者 堀口 明保 昭和55年生まれ。玉川大学卒業。話し方教室講師および産業カウンセラー(社団法人日本カウンセラー協会認定)。コミュニケーションこそあらゆる業種の仕事にかかわらず、生活の根幹を占めるものと認識。さらに、その中で最も重要なものが話し方にあると考える。一般社団法人「日本コミュニケーション技能協会」代表。 2007年より堀口メソッドボイススクールで講師に従事し10代から80代まで、様々な年齢の方々の悩み(声が小さい、加齢とともに枯れるなど)に対応し、改善してきた実績を持つ。 |