説得力のあるプレゼン、スピーチをするために_話し方を変えるトレーニング

大切なのは説得力

プレゼンやスピーチをする時に重要なことはなんでしょうか?

どうしても噛まずに間違えなく言う事や内容を充実させてたくさんの情報を詰め込む事などを考えがちです。

 

しかし、プレゼンを受ける側になって考えてみると”説得力があるか”ということのほうがとても大切です。

 

その説得力というのはどういう要素から生まれてくるかを今回はお話していきます。

説得力のある話し方は練習で身につけられるもの

部下が出来て、前に出て説明する立場になった。部署が変わって人前で話す機会が増えた。

PTAや地域の集まりで役職がつき話さなければならなくなった。

など、急遽人前で話す機会が増えることがあります。

 

そういった時、落ち着いてみんなが言うことに納得してもらえるような説得力が必要になってきます。

しかし、話に説得力を持たせようとした時、話す内容の方に集中して用意した文章を一字一句間違えずに言わなければ…と思い込んでしまっている方が多いです。

 

文章の内容を間違えずに言うよりも、まず説得力のある声で話すことが必要です。

 

声の説得力というと、その人生まれ持ったもので変えられないと思いがちですが、落ち着いて存在感のある声、というのは練習で身につけていけるものです。

しっかりとした声の出し方

まず最初に身に付けたいのがしっかりとした落ち着いた声の出し方です。

 

ぼそぼそと聞き取りにくい声だと、いくら内容が良くてもそれだけで信用されにくくなってしまいます。

さらに聞き取りにくい声の出し方というのは力が入り緊張している人の声の出し方です。

緊張してしまうと聞き取りにくく良い内容にもなりません。

 

こういったことから当校ではプレゼンの練習の際にも声の出し方から練習をしています。

しっかりとして通る響く声を出せると、聞き取りやすく落ち着いて話せるので結果的に内容も良くなるからです。

 

しっかりとした声を出すためにはお腹から声を出すことが大切です。

腹式呼吸でたくさんの息を使って声を出すことで存在感のある声になるからです。

 

腹式呼吸と声が連動していなかったり、お腹から声を出すという感覚が分からない方も多いため、腹式呼吸とその状態で声を出す練習とを分けて行っていくことが肝心です。

お腹から声を出せるようになるとメリハリもつけやすくなるので、平坦に話すより聞きやすい人を惹きつける話し方にも出来ていきます。

 

通る響く声というのは、力が抜けていてお腹から出た息が声としてしっかり前に出ている状態になります。音というのは振動して出るものですので、その振動する部分に力が入って固くなっていると響かないですし、しっかり息の量が出ていないと音が前に出ず消え入るような自信のなさそうな音に聞こえてしまいます。

 

この通る響く声の出し方を練習で自分は出せるんだということと、聞いた時の説得力が違うことを実感していくことで、周りが聞いた時に自信があるように聞こえるのも大きいのですが。自分でもその声を一番近くで聞くことになるので自信があとからついてくるようにもなります。

 

この練習も人によって力が入りやすい場所も長年のクセで違っていますし、前に声を出すというのも色々なくせで阻害されて違っています。それを一人一人見てより響く声の出し方を身につけられるようにレッスンしています。

 

このように物理的に通る響く声が出せる。落ち着いた説得力のある声の出し方が出来る状態を作っていくことから当校は始めています。

これだけでもただ文章を間違えずに読んでいた時より、説得力は大きく向上します。

声が変わると多くの部分が改善する

プレゼンが苦手という場合、様々な要素で苦手意識が作られているのですが共通していることは、まず声の出し方を変えることで大きく改善できるということです。

 

自分で考えながら話すプレゼンでも資料を読みながら説明するプレゼンでも同じで、力が入り間が取れない、早くなりやすい話し方、声の出し方でやると考えもまとまりにくく読んでいても途中で苦しくなってしまうため聞きづらいですし伝わらない話になってしまいます。

 

特に呼吸が変わるとプレゼンの聞こえ方、伝わり方がそれだけでも大きく変わります。

 

息が上がって、肩で息をしながら声を出すと緊張しやすく焦りやすいので考えもまとまりにくくなってしまいます。

焦った状態ですと、どうしようどうしようとなるだけで考えがまとまらないという感覚、経験がある方は多いと思います。あの形になってしまうと上手く行きません。

 

しかし、焦らず落ち着いて考えながら話しましょうというのはメンタル的なものなので変えようと思ってもなかなか出来ることではありません。なので形から変えていくのです。

落ち着いて聞こえる話し方

落ち着いて聞こえる声、というのは間の取り方が最重要です。

 

当校では、息継ぎの仕方で間の取り方を練習していきます。

 

よくある失敗例として、落ち着いて話すために話すことを一字一句覚えて言えるようにしたら落ち着けると思って早口で駆け抜けようとしてしまう方がいます。

そうすると力が入りすぎて実際の場面では苦しくて頭から内容が抜けて失敗したり、早口で聞き取られなかったりで焦って聞こえてしまうということがあります。

 

当校では逆に、ひとつひとつ息をつきながら間を取るタイミングで次話すことを思い浮かべて話していただく練習をしています。

 

そうすると当然自分にとって楽な話し方になるので落ち着いて話せる話し方になりますし、聞いてる方もひとつひとつ頭に入って理解できる間がとれるのですごく聞きやすい、理解しやすい話になります。

 

これを客観的に聞いていくことで、これぐらいのペースでも自分は遅い感じはなく話していけるということと、すごくその方が聞きやすい落ち着いてしっかりした印象で話せるんだということを確認できるのです。

落ち着いて聞こえる話し方をするというのは、形の問題なので練習して意識したら誰でもそういった印象で話すことが出来ます。

 

当然、身につけ定着させるためには練習が必要ですが、精神的な落ち着きとは別で物理的なものなので習得の速さは違っても誰でも出来ることです。

 

当校ではひとりひとりクセを見ながらレッスンしていますので、その方の間を取りやすいペースに合わせて練習していきます。そのため成長の実感も得られ、落ち着いて話せる自信も身についていきます。

イメージ出来る話をする

良い企画や商品をプレゼンする際、どんなにたくさんの情報を並べても聞く相手がそれをイメージ出来なければ心は動きません。

 

説得力を持たせるには相手にイメージしてもらえる話をすることが効果的です。

 

良い商品を伝えたいのなら、それを使うことでこんなにも便利になる、という事を相手がイメージできるよう具体的な数字や感覚が伝わるように話していくのです。自分がビックリしたことや感心したことなどを思い浮かべながら伝えていくことで聞く相手にも共感できる内容になります。

 

もう一つ重要な要素が、その内容を相手が想像する時間をちゃんと作って伝えていくことです。

 

ただただ畳みかけるように伝えてしまうとどんなに良い内容でも相手に入っていかず理解してもらえません。

ちゃんと相手が話を聞いて理解しイメージをする時間を作ってあげないと伝わらないのです。

 

1対1だと出来ている方が多いのですが人数が増えると意識から外れがちな要素なので、プレゼンをする際は意識して練習することで大きく内容を改善しやすい要素です。

 

当校ではこの内容面を良くする練習も行っています。

 

具体的で伝わる内容にしてください、というだけですと、なかなか話す内容を思い浮かべられませんので、質問をしてその方が伝えたいことを見つけたり、簡潔に伝わりやすい内容にまとめて話す練習をすることで、実際のプレゼンで話す内容が良くなっていくのと同時に良い内容で組み立てるための基礎力もついていきます。

 

このように内容面に関しても、お腹から声を出すボイストレーニングと同様にコツや型を意識して練習することでどんどん上手に伝える力がつけられるものです。

 

以前通われていた生徒さんで、どうしても部下に説明したことがあまり伝わってないということがお悩みの方がいらっしゃいました。

しかし、声の練習と同時に実際に話すことを意識して練習していくことで、どんどん話が伝わるように分かりやすくなっていきました。

 

内容の分かりやすさ、話の説得力というものは、才能や生まれ持っての力ばかりではなく、練習で身に付け成長していける力です。

しかも、才能で何となく出来ていた方と違い練習して力をつけた方は、ふとしたきっかけで崩れることも少なく、崩れたとしても立て直せる、地に足がついた能力が身に付きます。

 

自分の話に質問をしてみる

プレゼンテーションの練習をするのに、「自分の話したことに対して質問をしてみる」というのを行います。

 

例えば「北海道に旅行に行った」という話をしたあと、「それはいつ行ったのか?」や、「誰といったのか?」など、様々な質問をしてみるのです。

 

そうすると、じぶんの話が新たな展開を見せて広がっていくのです。

 

例えば「北海道には親友と10年ぶりに出かけたので楽しかった」など、細かな内容まで思い出して「そうか、そんなことがあったから強く印象に残ったのか!」と、新たな気づきが生まれるのです。

プレゼンテーションそのものに味が出る

試しにやっていただくとわかりますが、そうして話の内容を広げていったあとに、もう1回プレゼンテーションの内容をまとめてみます。

 

おそらく最初に話した話より、ずっと良いプレゼンテーションになっているのが実感できるはずです。

 

このようにプレゼンテーションの練習をしていくと、声の出し方に限らず、表現力、度胸、自信といったメンタル面が磨け、内容に広がりをつけていくことで新たな自分の発見にもつながっていきます

 

声、話し方を変えて、その状態でプレゼンをしていくことで、説得力のあるプレゼンを出来る力がついていきます。

 

プレゼンの苦手な方は、よくただただ経験を積んでいけば…という克服方法を試す方がいらっしゃるのですが、それですとなぜ上手く行かなかったのか、何が足りなかったのかということが中々自分だけでは分からないので、ただただ上手く行かなかった…という負のイメージだけが積み重なってしまいます。

 

私には1000人以上の生徒様を見てきた実績と経験があります。その方にとって必要な能力がつく練習をしていくことで確実に次に繋がる力がついていきます。何よりもそういう苦手意識のある嫌なプレゼンの場面を成長を試せる場所に変えられると気持ちも大きく変わります。

 

 

大切なのは伝える力

いいスピーチというと良い文章を作ってそれを間違えなく読み上げることを考えてしまいますがただ読み上げるだけだと人の心に残るスピーチにはなりません。

 

大切なのはいかに伝えるか、ということです。

 

よく内容よりも話し方という話がありますが、まさにその通りで何をどう伝えるかが重要です。

伝わる話し方をするには多くの力が必要です。

 

響いて通る聞きやすいはっきりとした声で感情の伝わってくる話し方が出来ると伝わってくる話になります。

そういうと、生まれつきそういう力のある人じゃないとと思ってしまうかもしれません。

しかし、こういう話し方はその方にとって適切な練習をして力をつけていけば誰でも身につけられるものです。

 

響いて通る声を身につけるには腹式呼吸とそれを通る響く声に変えていく練習で

 

感情の伝わる話し方は、顔の筋肉を動かせる状態にして話をする練習から

 

その方の特徴、要望にあわせた力のつくトレーニングを行っています。

 

自分の話は伝わるし、自分の感情も誤解無く伝えられるんだ!となるとスピーチの質が全く変わります。

 

ただただ、間違いなく読み上げる場所としてスピーチの場を考えると、間違えてはいけないんだ…という憂鬱な場所になります。

 

しかし、こういうことを伝えたい!ということを発揮出来る場所と考えを変えられるとスピーチの場面は憂鬱な場所から、自分を発揮して高められる場所になり挑戦する楽しさが生まれて来るのです。

 

性格を変えましょう、考え方を変えましょうというのはとても難しいです。しかし、話す力をつけていくことはトレーニングで誰でも出来ます。

 

そうすると結果的に、自分の伝えたかった感情が正しく伝わる力がつき周りから見たときの性格、またその声を一番近くで聞いているのも自分なので伝えられているという自信もついていきます。

 

このようにまず、伝える力をつけるということがスピーチでは大切です。

伝えることを一つに

伝える力がついてから練習していくのは伝えることを一つに絞ることです。

 

いいスピーチの条件は口コミで伝わるスピーチです。

 

どういうことかというと、いいスピーチがあったよと人に伝える時、こういう事とこういう事、あとこんな話も…という話をされたら全く良さが伝わりません。ただ一つこういう話で面白かったよ!という風に伝えられるのがいいスピーチです。

 

テーマを一つに絞ると言うと話すことがなくなってしまいそうですが、ポイントは一番伝えたい要素を見つけることです。

 

たくさん要素があっても、結局それで何をいちばん言いたいのか、気持ちをこめられる部分なのかを見つけることが重要です。

それさえ見つけられれば、あとは時間にあわせてつけたり削ったりも出来、話す方にとってもとても話しやすい形に出来ます。

伝えたいことが正しく伝わっているか

伝える力と伝わりやすい話の内容、この二つが揃っていればすばらしいスピーチになるのですが、この二つを合わせた形で練習することも大切です。

 

よくあることなのですが、大切だから強調しようと怒鳴るような言い方になってしまい悪い印象を与えたり、大切なことだから全部ちゃんと言わなきゃと早口に畳み掛けてしまい相手に全く内容が伝わらなかったりと、思っていたことと全く違う伝わり方になってしまうことは多々あります。

 

なので、内容が定まった状態、声も響き表情も動く状態で実際にスピーチをしてみて、伝えたいと思った部分がちゃんと自分の思った形、聞こえ方になっているか確認することがとても大切です。

 

当校ではその確認と思った伝え方に変えていくにはどういう言い方をすればいいかのトレーニングも行っています。

 

こうすることで練習したことが実際の場面で活きる、使える力に変わっていくのです。

 

当校で練習していただくことで、多くの方が話の説得力というのは練習で身に付き変えていけるものという実感と自信をつけていただいています。

 

ぜひ、あなたも変わって成長していけると感じていただけたら嬉しいです。

 

どうレッスンをしていくか、どう変われるかを感じられる体験レッスンを無料で行っています。

お一人お一人から話を伺ってレッスンしていますので予約制です。

小金井教室での対面レッスンの他、ZOOMを使ったオンラインレッスンも行っているのでどなたでも受講可能です。

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東京の話し方教室 堀口メソッドボイススクール

著者 堀口 明保

昭和55年生まれ。玉川大学卒業。話し方教室講師および産業カウンセラー(社団法人日本カウンセラー協会認定)。コミュニケーションこそあらゆる業種の仕事にかかわらず、生活の根幹を占めるものと認識。さらに、その中で最も重要なものが話し方にあると考える。一般社団法人「日本コミュニケーション技能協会」代表。

2007年より堀口メソッドボイススクールで講師に従事し10代から80代まで、様々な年齢の方々の悩み(声が小さい、加齢とともに枯れるなど)に対応し、改善してきた実績を持つ。