面接で上手に自己紹介をするには? 声から変えると伝わり方が変わる

自己紹介が苦手という方は大勢いらっしゃいます。

 

自分の事を話すというのは難しく、どうしても自分の悪い部分に目が行きがちになりネガティブな自己紹介になったり、取り繕って良い部分だけ言おうと思っても嘘をついているような言い方になってしまったりと、失敗してしまう要素がたくさんあります。

 

そのため当校では自己紹介の練習をする際に、ボイストレーニングから始めています。

暗記では内容が伝わらない

当校で中学受験面接対策として受講された子がいるのですが、受講前は自己紹介のために文章を暗記して一字一句間違えずに読む練習をしていたそうです。

悪くはないのですが、そのまま面接に挑んでも面接官には暗記したものを読み上げられる力しか伝わりません。自分の言葉でちゃんと話していると感じられる子よりどうしても評価は低くなってしまいます。

 

ここでポイントなのは、自分の言葉でちゃんと話していると”感じられる”という所です。

 

ちゃんと話しているという話し方をするには精神的なものや人間性が必要と思いがちですが、別に面接官は相手の精神や心が見えているわけではありません。ちゃんと言えているという形を見ているのです。

 

なので当校で行う練習としては、まずその形を変えるトレーニング。しっかりと言えていると見えるためのボイストレーニングから行っています。

 

しっかりと通る印象の良い声の出し方や自信の感じられる落ち着いた話し方などを練習し、その状態で話す練習をしていくことで、意識をしたらきちんと話せるという感覚はすぐに得られますし、練習を重ねていけば自然にそう見える話し方もより上手になり、身に付けていけるからです。

 

ちゃんと話せるという形が身に付いてから、当校では内容面の練習もしています。

 

話すことが見つけられなかったり、良い伝え方でまとめられないと焦ってしまい折角の良い話し方が崩れてしまうからです。

自分の言葉に変える練習

その子の場合は、もうすでに自己紹介として作った文章があったので、それを自分の言葉に変える練習をしていきました。

 

どういう練習かというと、言葉を文字として間違えずに言っていたところから、名前と学校名を言うというように少しづつ意味を意識して言う練習です。

最初は小分けに簡単な要素から始めていき、少しづつ”自分の特徴は慎重な所です。”という要素を思い浮かべてどれぐらい話せるかというように、伝える要素を思い浮かべるだけでどれだけ話せるか、という力を確認して伸ばしていく練習をしました。

 

練習をして慣れていけば、毎回言う言葉は変わっても同じ意味で話せるという自信がついていきます。これが自分の言葉で話していると感じさせる能力になっていきます。

 

最初は文章のほとんどを確認しながらでないと出来ないかもしれませんが、徐々に補助輪を外していくように確認する要素が少なくてもたくさん話せるようになっていきますし、質問に答えたりなどの伝える力を身に付けていくための基礎が身に付く練習になります。

自分の性格や長所、短所などが言えない場合

自分の性格を話そうとした時、短所ばかりしか思い浮かばなかったり、長所を言うにしても軽く流すくらい言える要素が無いなどで上手く言えないという事もあると思います。

 

人は悪い部分のほうが見つけやすく気になってしまうので陥りがちなことです。

 

そういった場合、当校ではこちらから質問をして話す要素を見つけていただく練習をしています。

 

例えば自分の特徴として”マイペース”という特徴が思い浮かんだとして、マイペースなことで悪い所、失敗したことを話していただけば短所について話をする時、言える形を見つけていけますし、マイペースなお陰で良かったことを考えていくことで長所として話していくことも出来るようになります。

 

大体の方がこの良かったことを見つけるのが難しいので、小さなことからでも、例えばマイペースで良かったこと…人のマイペースも許容できること…ああ、友達にそれでお礼を言われたことが…というように、話すことを見つけ話せる形に変えられるということを確認していただいています。

 

このように自己紹介の場面で話すことを見つけることも練習でどんどん身に付けていける技術的な力です。性格を変えてくださいというような精神的なものではありません。

 

自己紹介というのは様々な技術が必要とされて苦手意識が生まれやすいものです。

しかし、これまで話したように練習で上手く出来るようになるものですし、上手く出来るという自信がついていくと、自己紹介の場面が怖くなくなり積極的にそういった場に出ていけるようにもなっていきます。

それはその方の可能性を大きく広げることにもなるので、私としてはみなさんが身に付けて苦手を克服していただけたらと願っています。

 

どうレッスンをしていくか、どう変われるかを感じられる体験レッスンを無料で行っています。

お一人お一人から話を伺ってレッスンしていますので予約制です。

小金井教室での対面レッスンの他、ZOOMを使ったオンラインレッスンも行っているのでどなたでも受講可能です。

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東京の話し方教室 堀口メソッドボイススクール

著者 堀口 明保

昭和55年生まれ。玉川大学卒業。話し方教室講師および産業カウンセラー(社団法人日本カウンセラー協会認定)。コミュニケーションこそあらゆる業種の仕事にかかわらず、生活の根幹を占めるものと認識。さらに、その中で最も重要なものが話し方にあると考える。一般社団法人「日本コミュニケーション技能協会」代表。

2007年より堀口メソッドボイススクールで講師に従事し10代から80代まで、様々な年齢の方々の悩み(声が小さい、加齢とともに枯れるなど)に対応し、改善してきた実績を持つ。