ビジネスでやる気にさせる話し方のコツ4  伝わる話し方

ビジネスでやる気にさせる話し方のコツとは? 伝わる話し方

ビジネスにおいて、自分の部下や後輩にやる気になってもらえる話し方なのか、そうでないのかは、ある一定の役職を持った方であれば、大変気になるところです。やはり生徒さんの中に、「部下で何を注意しても一向に変わらない。何か自分の話し方がまずいのだろうか?」という話し方のお悩みを持つ方がいました。

その部下の人は30歳の女性社員ということですが、遅刻もよくする、仕事も効率的に行わない、何よりもいくら注意しても「はい」「はい」と返事だけはしても、真剣に受け止めているとは思えない。自分をバカにしているのか?といらぬ想像までしてしまって頭痛の種になってしまっている、ということでした。なるほど、自分の言っていることが相手に伝わっていない、という感覚があるとかなりストレスを感じてしまうものです。

ただ、こうした場合、話し方や言い方を工夫するだけで解決することも多くあります。まず、この30歳の女性社員はなぜ上司の注意が身に入らないのか、何か本当に話し方に問題があるのか?を知る必要があります。「その女性社員にはどのような話し方で注意をされているのですか?」と、具体的に聞いてみました。実際に注意をしている時の話し方の状態を再現してもらったのです。

実際に再現してもらったところ、この話し方では相手の心の中にはインプットされないだろう、と思いました。「遅刻をすることはいけない」「仕事のやり方が非効率すぎる」「先輩にきちんと聞いてやり方を見習わなければダメだ」など、思いのたけを次々とお話しされます。あれもこれも言いたい、という気持ちはわかりますが、それでは単なる自己満足になってしまい、相手には伝わりません。伝わる話し方で重要なことは、あれもこれもと浮かぶ頭の中で断捨離することです。たくさん言いたいことはある。でもまずは、その中で1つだけ選びましょう

そしてその1つを心を込めて伝えましょう。自分がその30歳の女性社員だったら?と考えてみましょう。本当に伝わる話し方において、メッセージは1つだけなのです。

このように心で伝えるのがまずは大切! そしてもう1つはビジネスの場なわけだし、ちゃんと相手にも頭でわかってもらいましょう。今までいつ、何回遅刻したのか・・など記録簿などを見せて数字として事実を提示することも重要です。またこのまま遅刻をし続けていったらどうなるのか、といった将来来そうな現実を教えましょう。あるいは、こうしたことに注意をはらって遅刻をしなくなったら、彼女の信頼がどれだけ上がるのか、といった希望や期待を述べることも良いでしょう

話し方、伝え方には3つあります。

「頭で伝える」「感情(怒り イライラ 喜びなど)で伝える}」「心(ハート、愛)で伝える」

いかがでしょうか?今までどの話し方で伝えていましたか?どれが良いとか悪いとかではありません。今この状態ではどの話し方で伝えるのがベストかを考えましょう

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