ママの言葉は子供の言葉の力になる
胎内にいる時から外の話し声、とりわけママの言葉を赤ちゃんは聞いているといわれます。
そして3歳までに聞いた言葉によって、その子の言語能力はほぼ決まるといわれています。
また言語能力に限らず、多くの言葉を聞いて育った子は知能も優れていたり、様々な能力にたけているそうです。
そのくらい幼児期において、どのような言葉がけをするのかが大事になってくるということでしょう。
勿論この言葉がけはママに限ったものではありません。
家族や地域、友人など、多くの人たちに触れさせることによって自然といっぱい言葉を浴びてそだっていきます。
そうしたたくさんの言葉の数と共に、当然質が重要になってきます。
一般的には子供は高い声の方が好き、ともいわれますが、その声にもいろいろです。
例えばカラスの鳴き声は誰もが不愉快を感じますよね。
カラスのなき声を聞くと心が休まるという人はめったにいないでしょう。
でも鶯だとかカッコーの声だと聞いているだけで癒されたりもっと聞いていたい、と思う人も多いでしょう。
いくらトーンの高い声でもヒステリックな金切り声は誰も聞きたくありません。
ぜひやさしい、心地良い声で語りかけていただきたいものです。
また言葉は脳を育てるだけでなく、心も育てていくといいます。
日本語は母音を基礎としてできているので、あいうえおの母音をはっきり言えるようにちょっと口を動かす練習をしてみましょう。
あるお母様が「語りかけても子供の反応がいまいち」と言われていたのが、口をきちんとあけて、はっきりいうように話したら、とても良い反応がつかめた、と言われていました。
この口を動かす、というのは他にも効果があります。
あるママはめったに子供に語り掛けをしませんでした。「だってまだ何もしゃべれないし・・」と。
ところが口を動かす癖をつけたら何も言わない赤ちゃんに自然に語り掛けている自分がいた、というのです。ちょっとした意識の持ち方が大切、ということではないでしょうか
3歳までの話しかけで 言語能力が決まります
アメリカの大学での研究結果によると、3歳までにたくさんの言葉を浴びた子は、語彙力とIQが高いという結果が出ています。そしてその話しかけは、内容よりも話し方が大切というのです。
片言でも話し始めると、この話しかけも自然にできやすくなってきます。
それでも、慣れないお母さんは何を話していいかわからず、なかなか話しかけができない、というママもいます。
その子が今興味をもっているものに自分も合わせていくことがよいようです。
例えば今、一生懸命ぬりえをしている。でも、パパやママが「ほら、ご本読んであげようか!」と自己本位?に話しかけたりすることありませんか?
でもお子さんがやりたいのは「ぬりえ」なんですね。
「今に生きる」とよくいわれますが、子供が生きているのは、まさに「今」なのですね。
ですから「あ、ぬりえしているんだ。いいなぁ。赤いいろをぬっているんだね」など、その子に合わせてはなしかけをしてあげたほうがずっと喜ぶし、良い話しかけのようです。
まだ話せない子にも話しかけましょう
まだ何も言葉を発せない子にも話しかけましょう!
たくさん言葉を浴びた子は言語能力だけでなく、算数、読み書き、粘り強さ、思いやりなど、人生の基礎となるものが小さいうちの言語環境でつくられるという研究結果が出ているのですから驚きです!
「今、ママは○○ちゃんのごはんをつくっていまーす。」など。しゃべれなくても話しかけは癖をつくればいくらでもできるようになります。
はっきりと口を開けてやさしく話す
そして重要なのが話し方。
子供の声道は大人の4分の1といわれます。ですので子供の声は高いトーンなのですが、高めの声のほうが聞き取りやすいようです。
そして口をはっきり開けて話せば、自然と声も高めになります。
もちろん言葉もはっきりしますから、モゴモゴより、口を開けて言葉をはっきりと話すとよいですね。
そして「キンキン」と金切り声ではなく、やさしく話してあげましょう!それでIQや言語能力、人生の基礎となる粘り強さや思いやりまでつくられるのなら、安いものだと思いませんか?
東京の話し方教室 堀口メソッドボイススクール
著者 堀口 真理 >>詳細はこちら