話し方のコツ ビジネス会話で上司からのパワハラ
ビジネス会話において
先輩からのいじめに対する話し方のコツとは?
話し方で悩んでいる方で多いのが、ビジネス会話の中でも、「上司や先輩からのパワハラ」です。
「先輩からいじめられる。どんな話し方に気をつければよいのでしょう」と、悩まれて、話し方の勉強をしよう、と来られるわけです。
上司から「お前のここがいけない」「仕事ができないのがいけない」
などさまざまな言葉を浴びせられる。すると何かを話そうと思っても、委縮してしまって、良い話し方をするどころではなくなってしまう、というのです。
当然、相手の言葉を素直に受け取って、仕事上でまずいことは正すよう努力する事は大切です。でも、それでも執拗に攻撃される、理不尽なことを言われる・・となったら、パワハラといえるでしょう。
ビジネス会話 話し方に工夫をしてみる
個人レッスンを受講されているある女性、とても可愛らしい素敵な方です。
ただ、女性の先輩から、「返事の仕方が悪い」「仕事の仕方がいけない」などきつく言われ続け、すっかり委縮してしまいました。
こんなことしたらまた怒られるのじゃないか、と混乱してしまっているわけです。
この場合、先輩の言葉を額面どおりに受け取って対処しようとして、より自分を追い込んでしまっているわけです。
この女性の場合、とても可愛く、優しい雰囲気なのですが、ちょっと気が弱い、自信がなさそうな所が見受けられます。話し方においても、声が小さく、更に自信の無さが感じ取れるようです。
ビジネスでも大切 話し方にプラスのパワーを持たせる
ある意味、世の中「パワー勝負」の部分があるのも事実。勿論そうでない会社もありますが、環境がそのような時には「パワーのある話し方」を身につけることが大きな意味を持ちます。
パワーといっても決して相手を威嚇する、などマイナス的なパワーではありません。
ハキハキと滑舌良く、お腹から声を出すようにする・・。こうした場合、ほとんどの方が声を奥に引っ込めてしまう話し方の癖を持っています。
すると不思議なもので、相手からは攻撃的な言葉を受けやすくなってしまうのです。パワーのある話し方とは、プラスのパワーを周囲に放てるような話し方!という意味です。この女性もこうした技術を身につけてから、すっかり先輩のいじめはなくなってしまいました。
ただこうしたことは単にいじめへの対処ばかりではありません。ビジネスは、ある意味「勝負」の世界。自分の話し方にどれだけプラスのパワーを持たせるかはとても大きいのです
上司とのビジネス会話や話し方に気を遣う
ビジネス会話において、上下関係における会話や話し方、特に上司との会話に困る、話し方に悩んでいる、という方も多いです。
同僚であればリラックスして話すため、そんなに話し方には気を使わない。ですので、逆に話し方もごく自然なものとなり、楽しい会話も弾む。でも上司ともなると、どうしても気を使ってしまう
上司とのビジネス会話は緊張する話し方に
そうすると緊張感でいっぱいになり、話し方も緊張したものになってしまう。
当然会話もギグシャクしてしまい、効果的な良いビジネス会話からは程遠くなってしまいます。
そもそも話し方・プレゼンテーション・ビジネス会話・会議でのスピーチ・・すべてに言えることですが、緊張しすぎは最大の敵です。いかにリラックスできるか?リラックスすればするほど、声の響きは良くなり、自分の言いたいことが伝わります。
緊張しないためのビジネス会話には呼吸や発声も大切
皆さんはどのあたりで呼吸していますか?皆、胸の方ですか?腹の方ですか?
緊張した時や怒りを覚えた時、悲しい時など、マイナス的な感情の時は呼吸はグッと上がるはずです。
逆に、落ち着いている時、リラックスして「しあわせだなぁ」と、ちょっとイメージしてください。下の方に腹の方でしているはずです。
このように呼吸は1日のうちでも感情や状況によって上がったり下がったりします。ですので、なるべく基本の呼吸は下げておいた方が良いです。
こうした呼吸や発声の練習をしていると、しぜんと緊張しにくく、落ち着きやすくなってきます。話し方も会話も、勿論どのような呼吸をしているかが大きいです。上司の前で緊張しやすい人に呼吸法や発声法の練習はおすすめです!
滑舌の悪い話し方は誤解を生みやすい
もう1つ重要なのは滑舌です。
ある30代の男性で非常にパワハラを受けて悩んでいる、という方がいました。
話を聴いているうちに、話し方の問題だな、とわかりました。
よく聞くと、「はい、わかりました」というのも、非常に滑舌が悪く、口元もブスッとしたまま言われるので、とても本当にわかったとは思えません。
本人に全くその気はないのでしょうが、逆らっているようにも聞こえてしまうのです。
かつ、目元もキョロキョロとして落ち着きがありません。
こうした話し方では、言葉では「わかりました」と言っていても「わかりません」とメッセージを送っているのと同じです。
ご本人に話し方や滑舌を変えるべく提案し、話し方のイメージがいかに大切かを理解してもらいました。
滑舌や笑顔など、練習の後、きちんと明るくハキハキとした話し方ができるようになったら、やはり上司のパワハラはすっかりなくなったのです。
東京の話し方教室 堀口メソッドボイススクール
著者 堀口 真理 >>詳細はこちら