話し方のコツ どうすれば話し声を変えられるのか?
歌声は良いのに話し声はダメな人
かなりの割合で、「声は良いのに、話し声にコンプレックスがある」という方がいます。
「歌を習っているので歌声は良くなったのだけれど、話し声になるととたんにダメになる」という方。
そうですよね。歌の上手な歌手でもインタビューをうけて話すと、とたんに歌声とは似ても似つかない声が出てきます。
ある方は「劇団に入っていて、観客の前でセリフは素晴らしい声でできるのだけれど、その後喫茶店にファンの人に呼ばれて話すと途端にモジモジしてダメになる」と、言ってました。
「ファンの人に、舞台の上では素晴らしいのに別人みたい。と言われショックを受けた」と。
あるいは「電話だと声がやたら高くて良い声が出るのだけれど、普通にしゃべる声が全然ダメ」という方。
あるお坊様が「お経を唱えるとお腹から非常に響く良い声が出るのに、皆の前で話すと、声が通らず皆さんにがっかりされてしまう。なぜ話す時あのお経を唱える声が出ないのだろうか?」と、嘆いておられました。
本当に「話し声」というのは不思議です。
なぜ声を良くすることができても話し声には反映されないのでしょうか?
それは、話す、というのはただ声を出す、ということではないからです。
例えば、話をまとめる力がなかったら、うまく話す自信がもてません。
そうするとやはり自信のない奥に引っ込んだ声になってしまいます。
また何か言われるとすぐにパッと返そうとする人がいます。一息つくことができないのですね。そんなに急いでこたえなくても誰も困りません。
でも常に心のどこかで慌てていると感情が高引いたまま話すことになります。
そうすると落ち着きのない、揺らいだ声になってしまいます。また、加齢によりのどに力を入れて話してしまい、ますます話し声がかれやすくなる…
すると話すのが億劫になって滑舌も悪くなる方もいます。
そのように話し声というのは様々な要因を持って出てくる声なので、その要因に対処したトレーニングが必要になります。
東京の話し方教室 堀口メソッドボイススクール
著者 堀口 真理 >>詳細はこちら