人前で発表するのが苦手という方への緊張を克服するボイストレーニング

緊張しないためにまず声の出し方を変える

人前で発表をするときに緊張して頭が真っ白になってしまう。緊張で声が出なくなってしまう。

そういった経験がある方は多いと思います。

 

私自身にも過去それで失敗した経験があります。学生の頃、クラス委員として行事の説明をするとき人前に出たとたん頭が真っ白になり、言葉が出てこなくなってしまったのです。

 

こういった経験があると、自分は人前には出れない人間なんだとか、強い気持ちがある人じゃないと人前には出れないんだと考えて、そういった場面そのものを避けていってしまうと思います。

 

私も人前で話す場面を避けて生きてきたのですが、次に大勢の人前、100人以上の方の前で話すことになった時、いつも通りに何の緊張も無く話すことが出来ました。

 

それはどうしてかと言うと基本の発声法が身に付いていたからです。

 

 

気持ちから変えるのは難しい

緊張しないためには、というと気持ちの問題だから気合でなんとかしようとか精神を強くしようということから考えがちですがそれはとても難しいことです。

 

何から変えるかというと”声の出し方”から変えることが一番の近道です。

 

緊張してしまうという方は緊張しやすい発声法をされている方がとても多いです。

 

どういう声の出し方かというと、力が入って息が詰まりやすく早口でなるべく早く終わらせようとする声の出し方です。

 

肩に力を入れたり休み無く早口を言ってみると体感出来ると思いますがそれをするだけで息が上がってきて苦しい緊張した時のような状態になると思います。

 

まず、この声の出し方を変えることが第一歩になります。

息の使い方から変える

緊張しやすい方の話す時の呼吸には特徴があります。

 

息継ぎを急いでしまうことです。

 

まずこの形を変える練習をすることが変わるための近道です。

 

当校では落ち着ける腹式呼吸の練習をしっかりとやります。何故かというとほとんどの方が自然に過ごしているとだんだん、呼吸が浅くなり緊張しやすい状態に勝手になっていくからです。

 

楽に呼吸をすることと、その状態さえ作れたらすごく楽だということを体感して、その状態を自然に作れるように練習しています。

 

吐くことを長く力を抜きながら出来ているか、焦って吸い上げるような息の吸い方にはなっていないか?

 

なかなか自分では確認しにくい呼吸のクセも確認して自覚していただき”楽な呼吸の状態ってこうだったんだ”と実感していただいています。

 

普段の呼吸で苦しくなるクセがついていたんだ!という気付きがとても大切です。

実際に声を出して練習をする

落ち着いた状態で声が出せても実際の場面でそれが活かせなければ意味がありません。

 

この状態で実際に発表をする場面で話せるように練習をしていくことが大切です。

 

しかし、話をする時、力を抜いて力を抜いてと考えながら話すことは難しいですし、そうすると内容も飛んでむしろ力が入ってしまいます。

 

最初の一文だけでもいいですので力が抜けた、呼吸の深い状態で話が出来るよう練習をして、実際の場面では内容に集中して話をしていくと力を発揮しやすくなります。

 

人前で発表をする際、内容の確認、話すことを暗記しなきゃ…という風に直前に考え続けてしまう方が多いのですが、それよりもまず落ち着いて最初の一言を言えるようにしましょう。

 

小さな声でも出せない場面でしたら口を動かすだけでもいいですので最初の一言を息をついて休みながら言えるようにしておきます。

 

そうすると最初にいい流れが作れてしばらくは落ち着いて見える状態で話をしていけます。

 

長いスピーチですと、どんどん力が入り、どんどん早くなっていくでしょうから、途中で仕切り直しができるよう、落ち着いて言える言葉を作っておくのもいい方法です。

 

このように、まず話をする形から変えていくと最初は緊張するという気持ちは変わらないと思いますが、案外しっかり言えたな、とか、周囲から落ち着いて話せていたねなど評価が変わっていきます。

 

結果的にそれが、そういう場面で緊張していても自分は話せるんだなという自信に変わっていきます。

 

このように気持ちから変えるのではなく形から変えていくと結果がついていきますし、形の変化なので、ああもっと息がつけていれば、力を抜くポイントをもっと作ればよかったなど、次に繋がる成長の仕方も見えてきます。

 

よく緊張しないために、武者修行のように場数をこなして成長しようという考えてしまう方がいます。

これは成長するための方法、自分が話をするときのクセが分からない状態でやると、ただただ失敗して、次はもっと気合を入れなきゃ…という次に繋がらない精神論や、”やっぱり自分はダメなんだ”という負のスパイラルに陥ってしまう事が非常に多いです。

 

最初に当校で自分のクセ、成長するためにつけたい力が分かった状態を作り、そこから力試しのように人前で話をしていくと成長する、次に繋がる力になっていきます。

ただ回数を重ねるだけでは解決しない

度胸が足りないんだ、慣れてないからだ。と思い、ただただ人前で話す機会を重ねていく方が多いのですが、大体の場合それでは解決しません。

 

特に大人数の教室に行って練習しようという場合、100人の教室でしたら100人の前で話す機会、時間はほんの僅かなものになりますので、なかなか経験になりませんし何よりも上手く行かなかったという経験から悪循環に陥ってしまうことも多いのです。

どうすれば上手く話せるか、自分にあったトレーニングを

大勢の前で上手く話せるようになるための、有効な解決法は人それぞれです。

 

しかし共通するのは、まず物理的な部分を解決すると方法が見えてくるということです。

 

例えば、人前だと頭に血が上って話がまとまらなくなる、という方は上手に休める呼吸と話し方を練習すると、考える余裕が出てきますのでその状態で話をまとめる練習をすると楽に人前で話せるんだな、という力と自信がついてきます。

 

そういった自分の特徴や癖を見ながら練習をしていくと、実際に人前に出て話をしたとき、上手くできれば自信に繋がりますし、たとえ完璧には出来なくても、ああ、これが足りなかったというように成長できる前向きな失敗になりますので、いいサイクルに入れます。

 

何が原因で上手く話せないのか、何が障害になって上手く出来ていないのかということは自分ではなかなかわかりません。

誰でも変われる力を持っている

物理的なものだから練習すれば誰でも出来るようになると言われても、例えば、野球の大谷選手のようにすごい球を投げてホームランを打てるようにというような、ものすごい訓練が必要な話ではありません。

 

当校の体験レッスンの中でも30分ほどの短い時間でほとんどの方が、落ち着いて聞こえるように変われたと実感を得てらっしゃいます。

 

何故かというと落ち着いて見える話し方には力の抜き方がカギになっているからです。

話をする時に緊張して見える方には色々なクセがあります。

 

しかし、共通する部分として”力が入った話し方”をしてしまっているので緊張しているように見えるのです。

 

体験レッスンの中でいきなり全部は変われませんが、その方を見て一番力が入って少し変わるだけでも効果的な部分を変えていくための練習をしています。

 

例えば、全部話を間違えずに話そうとして力を入れて一気に話をしてしまうクセがある方には休みの入れ方、間をとっても話がしっかり出来る、声も出しやすいということを確認していただく練習をしています。

 

そうすると”こうするだけで落ち着いて聞こえるんだ”と変われる実感が得られます。

 

普段話す時、声を出す時、みなさん無意識で行ってますし、意識して話そうなんてしたら話す内容まで考えてられません。

 

なので、ちょっとしたクセがつくと、途端に緊張しやすくなったり声を出しにくくなってしまったりするのです。

 

そのクセづけを変えていくと落ち着いて聞こえる話し方がどんどん出来るようになります。

 

落ち着いて聞こえると、まず周りの評価がそう変わるというのもあるのですが、何よりも一番近くで自分がその話し方を聞くことになるので、いくら緊張する気持ちがあっても落ち着いて話せているということが気持ちを落ち着けてくれたり、最後まで緊張する気持ちはあったけどつかえずに話すことは出来たなという経験になり、自信を持てるようになっていけます。

 

ぜひ自分を変えるためのレッスンで、緊張するような場所を不安な怖い場面ではなく

楽しみに挑戦出来るような場所に変えていきましょう。

 

このように堀口メソッドボイススクールでは、その方のクセや特徴、要望を聞いて、その方の目指す自分に変わっていけるお手伝いをしています。

 

無料体験レッスンの中でも変われる実感が得られるようにレッスンをしています。

 

ご自分に合うレッスンかも確認出来ますのでぜひお気軽に電話や申し込みフォームからお申込みください。

 

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東京の話し方教室 堀口メソッドボイススクール

著者 堀口 明保

昭和55年生まれ。玉川大学卒業。話し方教室講師および産業カウンセラー(社団法人日本カウンセラー協会認定)。コミュニケーションこそあらゆる業種の仕事にかかわらず、生活の根幹を占めるものと認識。さらに、その中で最も重要なものが話し方にあると考える。一般社団法人「日本コミュニケーション技能協会」代表。

2007年より堀口メソッドボイススクールで講師に従事し10代から80代まで、様々な年齢の方々の悩み(声が小さい、加齢とともに枯れるなど)に対応し、改善してきた実績を持つ。